皆さん、こんにちわ。


先日、リバランスを実施したばかりで、やっと棚卸ができたかと思った矢先の悲報でした。


そう、ドミニオン・エナジーが将来に向けて減配を発表しました。





ドミニオン・エナジー(D)を売却


まずは結果からですが、ドミニオン・エナジーの持ち株数30株を、すべて売却しました。


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特定口座27株と、NISA口座3株それぞれ売却しました。


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保有期間は、約1年と3か月ほどで、過去4回の配当を受給。


2019年に75ドル付近で買い付けていましたので、昨日の大幅下落を受けて、売却に動いたので、やや逃げ遅れて火傷する形となりました。


しかし、トータルの金額としては過去の受領配当と相殺したようなイメージでしょうか。


昨日のチャートでは、-9.10ドル(11%)と今年最大の下げ幅を記録、出来高でもコロナショック期以来の大陰線となりました。


d-chart


ここ最近でも株価は85ドル近辺をキープし、決して悪い内容には見えなかったのは事実。


やもすれば、買い増そうかな、なんて考えていたりしたので青天の霹靂といった感じでした。


何があったかを次節にて説明していきたいと思います。




売却した理由

今回発生した大きなイベントは2つ。

  • 大西洋海岸の天然パイプラインからの撤退


  • バークシャー・ハザウェイによる部門の買収

まず1点目ですが、デューク・エナジーと同様に、プロジェクトからの撤退を表明しました。

こちらは、巨大プロジェクトでもあり、一部訴訟およびその遅延による影響も大きかったため、やむを得ない判断と言えなくもないです。

実際、これだけなら許容範囲と言えなくもない、と思います。


肝心なのは2点目。

天然ガスの送電および貯蔵資産をバークシャー・ハサウェイに97億ドルで売却することに合意しました。


へっ??

なぜに、今更・・・バフェット氏がこの事業を・・・と腑に落ちませんでした。

しかもESG投資が昨年あれだけ猛威を振るった中に、天然ガスが需要が高まっているわけでもないです。


もっと言えば、コロナショック以降のバークシャーは、冴えない結果が続いており、この事業が芯から欲しかった事業なのだろうか、と訝しく感じました。


うーん、胸騒ぎしかしない・・・ということで、売却益の内容を見て戻ると、

97億ドルの売却益のうち57億ドルは債務履行に充て、残りの40億ドルは自社株の買い戻し。

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上述の通り、米国森林局はトレイル掘削許可を与えていた点が訴訟の焦点となり、最高裁までもつれる形となったことが最大の原因です。


つまりは、1つ目の理由であるプロジェクトが資金工面できなくなったので、部門売却して立て直しするわ、ということですね。


事実、昨日のバークシャー・ハザウェイのB株は+3.89(2.18%)も上昇しました。

つまり、良い拾いもんができた、と市場は判断したということですよね。



加えてドミニオン・エナジーの減配の内容がこちら。


現在の1株当たり94セント配当5.11%から、63セント配当3.42%まで引き下げ

2020年内までは配当を支払うとしていますが、実に33%の減配といった形になります。


うーん、、、微妙&微妙・・・。


ここまでは、最悪減配に目をつぶって立て直しできなくもないかな、考えたのですが、肝心なのはリカバリープランです。


同社は40億ドルの財源をもとに洋上風力発電業界で巻き返していく、とのこと。


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えっ・・・!


今更・・・・??


(ヾノ・∀・`)ナイナイ


「うん、絶対それはないと思うんだ」、って心の中で呟きました。




まとめ

元より、石炭、ガス、石油のプラントが多いため同社への反発、圧力が多かったのも事実で、米国内の左派議員等からも厳しい反対、追及を受けていました。


そのため、クリーンエネルギーに舵を取るのも理解はできます。


しかしクリーンエネルギーだけに注力するのであれば、既にネクステラ・エナジーが一強であり、ポートフォリオにも追加しています。


あくまで同社の位置付けとしては、原子力発電というリスクを盾にした、公共事業セクターにおける高配当投資対象であり、ESG投資対象ではありません。


つまり、クリーンエネルギー参入としても遅すぎるし、投資対象としての妙味も無くなった、ということになります。


最終的な判断は、現在のCEOであるトーマス・ファレル氏の経営者責任そのものであり、今後の洋上風力発電含めて、信用できない、または投資に値しないと考えました。
「私たちは業界をリードするクリーンエネルギープロファイルを提供します。
2050年までに炭素とメタンの両方の排出量に対する総合的なゼロ目標と、国内最大の炭素発電ゼロおよび貯蔵投資プログラムの1つが含まれます。
今後15年間で、ゼロカーボン発電とエネルギー貯蔵、ガス配給ラインの交換、再生可能な天然ガスを含む排出削減技術に最大550億ドルを投資する計画です。さらに、2018年から2025年の間に4ギガワット以上の石炭と石油を撤退する予定です。
いやぁ、あと20年で引退を考えているのに、そんな先のこと言われても・・・それに実際2050年なんて実現できるはずない。


以上、ドミニオン・エナジーを売却した理由でした。


また今日もここに高配当銘柄の墓標が立つことになりました。

非常に残念ですが、やはり配当5%なんて早々維持できるもんじゃありませんね。




それにしても、もうパイプライン事業は、かなり厳しい状況に追い込まれてしまいましたね。

そして、何よりも怖いのはワンオークちゃんが死んじゃうんじゃないか、という絶望が。


アハハw



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【NEE】ESG投資を対象とするなら、ネクステラ・エナジーは要チェック。



【D】さよなら、ドミニオン・エナジー!