こんにちわ。


いつも当ブログに来ていただき、ありがとうございます。


週末ブロガーのぺろりです。


本日は先日4月25日に発表された、マイクロソフトの決算を見ていきます。


msft-logo
前回の決算からこれまでの推移をおさらいしておくと、2Q決算から株価は400ドル超えを安定して維持。




その後本格的なAI投資ブームが過熱し、最高値では420ドルを超えるシーンもありましたが一旦波も収まり、再び株価は400ドル台に戻す動きとなっていました。


戻した経緯にはいくつか理由が考えられるものの、相場全体の影響が大きくマイクロソフト自体に何らかの問題はなったという認識です。


市場の反応としても決算直前の値動きとしては、まだここから盛り返すことが可能なのか、とやや弱気気味でこの決算を様子見する姿勢だったように思えますね。


同日はGoogleの親会社でもあるアルファベットの決算も重なり、これらの同社の決算次第でビッグテックを中心とする強気相場が継続できるか、の判断材料となる一日だったのかなと考えています。


という訳で、早速内容を確認して行きましょう。



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2024年3Qの決算内容


まずはいつも通り、数字から見ていきましょう。


2024年第3四半期のマイクロソフトの発表は、ざっと以下の通りでした。


  • 純売上高は618億5800万ドル
    (昨年の528億5700万ドルから比較して17.03%増)

  • 営業利益は275億8100万ドル
    (昨年223億5200万ドルから比較して23.39%増)


  • 純利益は219億3900万ドル
    (昨年の182億9900万ドルから比較して19.89%増)


  • 調整後1株当たり利益(EPS)は2.94ドル
    (昨年の2.45から比較して20.00%)


はい、今期も安定した2桁増を維持でぱっと見の数字は問題なさそう。


全体的な数字の成長率では前期の2Qのほうが手応えがあったような印象ですが、今期もそれに劣らない十分な出来ではないでしょうか。


クラウドの停滞が最も懸念されていた2023年の決算は、いずれも売上成長は1桁、純利益に関してはマイナスもあった時期を踏まえると、しっかり2023年4Q以降は立て直しの成功を維持できていると言えるでしょう。


やはり全決算同様に、Copilotが呼び水となりクラウド需要が戻ったとの期待が持てますね。


詳細は後にして、決算内容をグラフにすると、下記の通りとなりました。

msft-3q



では、決算後のチャートと値動きを追っていきたいと思います。




前回からの推移について

【MSFT】マイクロソフト


当日の値動きとしては、+7.28(1.82%)でした。


msft-ch


うーん・・・もう少し上を期待していたんですけど、伸び悩んでしまいましたね。


残念。


一時は+2.5~3%の上昇で揉み合うこともあり、再び420ドルに迫る動きだったのですが410ドルを境に押し返される結果となりました。


反応が薄かった理由の1つとして、アルファベットの決算が強すぎたということもあり、初の配当を発表したことも好感された結果、GOOGは+9.96%という当日の相場を牽引する形で軍配が上がったと言えると考えています。


ビッグテックの2銘柄のクラウド需要回復がシナリオ通りだったこともあり、再びエヌビディアを始めとする半導体機器業にも買いが入っており、ようやく3月期まで続いていた強い値動きが見られました。


4月に入ってからというもの期待されていた利下げ案が空中分解したり、中東懸念が再燃したりとリスク材料がごった煮状態になってから懸念で株価が押し戻される風景が続いていたので、ようやく期待していた相場が戻ってきたと感じられる日になりましたね。


続いて他の数字を追っていくと、今期のグロスマージンは昨年度比で+18.03%とこれまた文句なしに利益率が上昇していました。


EPSに関しては、下記の通り。

msft-eps


今回のコンセンサスEPSは2.91に対し、2.94で1.03%の上振れとなる結果でした。


こちらは、SOSOといった結果でしたね。


ただ前年比で見ると2.45から2.91へと+20%の二桁増は維持しているので、十分合格点ですよね。


続いて売上予測です。


msft-sales


売上予測は607.70億ドルに対して、618.58億で+1.79%でした。


売上予測は例年、予想通りの着地で+1%が同社の平常運転となっています。


つまり今回も、ようやっとる、という判断です。


セクターを通してみると、クラウドが前年比23%増の351億ドル、中でも依然として順調でAzureは+31%と再び需要が加速していることが判ります。


DynamicsやOffice365サービスも成長を維持、今期意外なことにアクティビジョンを買収した結果がようやく出たようでXboxデバイスが+61%になっていましたね。


と言っても同社全体の営業規模から見ると、ほんの一部門に過ぎませんがしっかり回収で来ていて何より。


前回の決算では、まだCopilotからの流入を観測できる数字とまではいかなかったものの、ようやく目に見える形になり始めているように思えますね。


よくAIでこんなことまでできるようになる!といったデモンストレーションはよく見かけるようになりましたが、まだ各社生成AIサービスで突き抜けているといったビジネスには出会ってないかな、というのが個人的な意見です。


とはいえ、あらゆるテック企業がこぞって我先に覇権を取ろうと、大規模データセンターにAIインフラを構築している案件がすでに年末近くにまで埋まっているという話も聞きます。


やっぱり、このセクターまだまだ始まってすらいないんじゃないかな、と思いますよね。


管理人が勤めている企業内でもAIチームを組んでの研究とビジネスモデルの模索が始まっていますし、テーマAIに関しては投資する余地は残されているという見解は依然として変わらず、です。




まとめ


最後、少し話が逸れてしまいましたが、マイクロソフトの決算は、前回の2Qに引き続き文句なしの結果でした。


株価の反応や、その直前までに一時的に400ドルを下回るなど売られすぎな展開もあったため、反応は今ひとつでしたが十分に結果を出していると思いますし、1日でこれだけ市場が盛り返す力を見直すと反騰するパターンも期待できると考えています。


410ドルの壁はそこまで厚くはないと思いますし、420ドルを超えてからが勝負に期待したいところ、ですが


やっぱりGoogleの決算を見ると、あれはあれで欲しくなってしまいますよね・・・。


Googleは初の0.2ドルの配当と700億ドルの自社株買いって、どれだけキャッシュリッチなんだと誰しも二度見するモンスター決算を披露。


メタも配当を出し始めましたし、残るは未配当クラウドはアマゾンのみ。


今まではグロース&配当が取れる最優良銘柄の一角として、マイクロソフトを主力にしていましたが大手テック企業がこぞって配当を出すようになると、選択肢を増やしても良いかなと考え直し始めています。


もちろん、このままマイクロソフトはホールド&買い増しを適度に継続しますが、Google、amazonは分割後でまだまだ200ドルアンダーを買いやすい株価に位置していることも魅力。


とにかく本日の市場の回復を機に、再び市場にAIの根強さを取り戻してくれたことに感謝。


まだ本来のビジネスが展開されて、誰でも身近にAIを体験できるステージに到達するまでは猶予がある間に、迷わず資金を投じていきたいと思います。


という訳で本日の決算記事は以上です。


それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました。


皆さんの参考になれば、幸いです。


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