こんにちわ。


いつも当ブログに来て頂き、ありがとうございます。


週末ブロガーのぺろりです。


やっとGWも後半に突入し、その名前通りの恩恵にあずかることが出来ました。


決算発表から日時が経過してしまいましたが、Abbiveの1Q決算内容を振り返って見たいと思います。



abbv-logo


前回の2023年4Q決算は、やっと回復が見受けられて反応も上々といった評価でしたね。





株価も一気に170ドル台に押し戻し、180ドルへのチャレンジに挑む中に向けて今回の決算次第でどうなるか、という流れでしたね。


しかしながら、同社は決算前に下方修正を実施してからというもの、前回の好反応を打ち消すかのように160ドル台前半にまで戻っています。


決算前にすでに結果が出ていたような形なので、後は暴落に備える覚悟で受け入れていく心の準備を整えつつ、しっかりと状況把握に努めて行ければ良いと考えています。




という訳で、本日もよろしくお願いいたします。

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2024年1Qの決算内容

2024年第1四半期のアッヴィの発表は、ざっと以下の通りでした。

  • 売上高は123億1000万ドル
    (昨年の122億2500万ドルから比較して0.7%微増)


  • 営業利益は27億9800万ドル
    (昨年の27億6800万ドルから比較して1.08%増)



  • 純利益13億7200万ドル
    (昨年の2億4100万ドルから比較して469.29%増)


  • 調整後1株当たり利益(EPS)は2.31ドル
    (昨年のの2.46から比較して6.1%減)



うーん・・・見るからに微妙、としか言いようがない数字ですね。


利益増に関しては昨年度は買収による一時的な減少のため、あまり意味はありません。


逆にEPSが過去対比でマイナスなのは、ちょっとショックがありますね。



今回の決算をグラフにすると、下記の通りになりました。


abbv-1



辛うじて前年比は超えたが、、、っていう印象でグラフ全体で見ても停滞感が否めませんね。


さてさて、決算発表当日の結果を追っていきましょうね。





前回からの推移について

【ABBV】アッヴィ
abbv-ch



決算発表の株価は、-7.67%(4.58%)でした。


残念ながら、前回決算のベースラインでもあった160ドルを割り込む形となりました。


ま、そうなりますわな。


という感想です。


幸いなことにその後の警戒においては、160ドル台に再び盛り返しましたが、恐らく今後もこの株価帯で停滞維持していくことになると予測しています。



コンセンサスEPSは、以下の通りでした。

abbv-1q-eps


目標EPSの2.26に対して、2.31ということで2.21%の上振れ。


売上予測は119.5億ドルジャストに対し、123.1億ドルということで3.01%ほど上振れという結果でした。


こちらもいつも通りアッヴィちゃんはいつもEPS、売上などの予測値は、しっかり着地出来てるんですよね。


ただなんといっても成長率の減少に、なかなか歯止めをかけられていません。


長年の課題となっているヒュミラの売上は22億7000万ドル、昨年度対比では35.89%の減少と厳しい状況は変わらず。


ある程度の落ち込みは当然ホルダーとして認識済みの課題ではあるものの、その減少分を補う他セクターの成長、もしくは買収分野でのリカバリーが追い付いていない所が経営上の問題として解決されていません。


グラフで見てみると、こんな感じでした。


abbv-1q-seq1



スカイリジは前年度+47.64%、リンボックが前年度+59.32%と圧倒的成長率をキープ。



相変わらずこの2製品の成長は芳しく、前期比ではやや減少しているものの、この成長率こそが同社の将来の価値を決めるといっても過言ではありません。


しかし、まだまだ主力の入れ替えと言えるほどには、程遠いか。


ヒュミラは2年前と比較するともうすでに、半減と言えるほどにシェアを失っているため、今年度内にスカイリジの売上が上回っておきたいところですね。


ヒュミラの減少 < スカイリジ、リンボックの成長


の手応えがつかめれば、まだまだ同社には期待が持てるはずなのですが、足並みはまだ揃わず・・・といった印象です。


他のセクターも見ていきましょう。

abbv-1q-seq2


インブルビカは残念ながら、停滞してしまいましたね。

その一方でベンクレクスラは着実に好調を維持しているようですが、まだ規模は小さいです。



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ボトックスはようやく成果が表れ始めてはいるものの、まだ大型買収したほどの効果を得られていません。


買収を続ける同社ですが、その手腕はダナハーには遠く及ばないといった評価をしています。


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特筆なし、です。


その他、が伸びているのが若干謎です。



最後にガイダンスについてですが2024年度のEPSに関しては、11.13~11.33ドルに引き上げを発表。


うーん・・・前回決算の数字を維持できていれば、さらに反応も変わったのでしょうけど、やはり着実に失速している、というマイナスのインパクトが大きく出てしまっているかなと感じますね。





まとめ


という訳で、評価も紙一重なところあると思います。


目先のところでは、ヒュミラの減速も激しく全体の売り上げが目減りしているため、同社の評価は今後も厳しい目が向けられていくことでしょう。


加えてヘルスケア全体の盛り上がりも薄く、やはりテクノロジー、半導体が市場の大きなトピックである以上は、主たる投資先としては適切ではないという判断も賢明だと思います。


ただし前回の決算もそうですが、スカイリジなどの成長率は著しく2025年にはトップセールスとなることが期待できそうですし、個人的にはこちらの長期ストーリーに引き続きベットしていくつもりです。


なかなか従来からのイメージ(アッヴィ=ヒュミラ一択)の払拭は難しく、数年かけてこのストーリーに正面から取り組んでいくには、それなりの犠牲やストレスがつきものです。


地殻変動は目に見えないところで、長い時間をかけてゆっくり進むものなので、来年を意識しつつ少しずつ同社の銘柄を買い支えていきたいと考えています。




それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました。


皆さんの参考になれば、幸いです。


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