こんにちわ。

日本ではあまり馴染みが無いですが、W.W.グレンジャーという企業の紹介記事です。

保守、修理、消耗品、サービスの販売代理店で、タイトル通りMonotaROの親会社でもあります。

MonotaRO、アスクルの株価が好調となってきたので調べてみました。



W.W.グレインジャー(GWW)

1927年にウィリアム・ウォレス・グレインジャーによりシカゴに現社を設立。

世界中に600近い支店を持ち、オンラインチャンネル(Grainger.com)を含めると顧客は300万人に達するとのこと。

セクターは資本財で、小売・流通となっていますが、オンラインショップと捉えてよいと思います。実に収益の62%はオンラインで規模は北米でも10番目に位置しています。

ハイタッチソリューションを目的としたMRO(保守、修理、運用)を北米、イギリス、メキシコで展開するビジネスと、法人向けに特化したオンラインビジネス用ネットショップの欧州Zoro、日本MonotaRoの2つのビジネスセクターに分かれています。


S&P格付けはA+、連続配当は47年の配当貴族です。

gww-chart

実に2018年には、150ドルで底を打ち、現在は2倍近くまで上昇。

配当について

配当を見てみましょう。
配当(ドル)
2013年0.93
2014年1.08
2015年1.17
2016年1.22
2017年1.28
2018年1.36
2019年1.44
年間配当は5.76ドルで1.82%、配当性向は32.96%です。

2019年時点では株価が高すぎる点が気になりますが、1回の増配の高さは魅力ですね。

自社株買いにも余念がなく2019年3Qでは、725000株を買い戻し株主へ還元しています。

1年で200ドル近く上昇している企業は、分析企業の中でも最高値なのではないでしょうか。

成長性

それでは、いつものやつですね。
測定基準期待値判定評価
ROE(自己資本利益率):20%49.50%
EPS(1株利益):5%37.80%
EPSNextY(来年EPS成長率):5%7.42%
EPSNext5Y(来5年EPS成長率):5%9.70%
EPSPast5Y(過5年EPS成長率):5%4.30%
Current Ratio(流動比率):12.20
Gross Margin(粗利益):30%38.40%
Operating Margin(営業利益):15%12.00%
Profit Margin(純利益):10%8.30%

小売りなだけに、利益率は若干低めとなっています。

株価ベータ値は、0.95。直近の1年間だけ50ドル近く回復していますので、驚異の上昇率。

EPSは17.15と非常に高く、現在の株価偏差は。18.17。良くも悪くもボラティリティは激高いため、高値掴みだけはしたくないですね。

営業利益に関しては、2015年からやや頭打ちしているが、フリーCF等の増加は継続している。

gww-netincome
マーケット自体が不調であったものの、今年は2%売り上げ増となる見込み


コンセンサスEPSは、2019年1Q、2Qともに好調で、3Qで低減したものの大きく株価の下落を招かずに、売り上げは2.5%と微増に留まっています。



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強靭なキャッシュフローがあるものの、物流コスト、在庫、為替変動リスクやオンラインショップのシステム投資等、長期借入れ額が大きくなっています。

MonotaROでもSEO対策、アナリスト人材採用、顧客情報CRMの改善、分析、業界戦略に強化するための大きく資金を投入した結果、売り上げを改善できたとの発表がありました。

まとめ

奇しくも2018年は、日本経済が苦難の時期であり、流通業界の料金について大混乱が起きている最中だったため、MonotaROも株価は低迷していましたが、直近の決算はよく株価も大きく上昇を見せています。


MonotaRO-chart
アスクルも物流倉庫の火災トラブルからようやく立ち直ったと言えそうです。


この上昇率を見たところ、国内企業の販売が増加していることは間違いなく、日本市場のBtoB循環が好調であることも見て取れますね。

ハリケーン等の自然災害による需要もあるため、日本のワークマンに近いものがありますね。


にしても、株価が高すぎですかね。



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