こんにちわ。

久しぶりに企業の紹介記事で今回は、グローバルライフという銘柄です。

金融セクターに属するバフェット銘柄です。

最近、バフェット銘柄の金融セクターを記事に取り上げている理由が2つありまして、1つは自身の参考として取り入れたい、という観点と2つ目はバークシャー・ハザウェイでも金融セクター保有率は40%を超えていることからポートフォリオの見直しに役立てるか否か、をずっと検討しているからです。






グローブライフ(GL)

金融サービスをはじめ、生命保険、年金、補足検討保険商品を販売する企業です。

1900年にリバティナショナルライフインシュアランスカンパニーを設立後、1980年にリバティナショナル、グローブライフを買収し、旧社名である【TMK】トーチマークを設立。

1981年にはユナイテッドインベスターズ、ユナイテッドアメリカン、ワデルアンドリード社を次々に買収し、1994年にはアメリカンインカムライフ、98年にはワデル、リードファイナンシャルを分離。

ユナイテッドインベスターズを2010年には売却し、ファミリーヘリテージライフを新たに買収、と統廃合を繰り返しつつ、徐々に資本を拡大している企業です。

テキサス州アーリントンを拠点とするテキサスレンジャーズボールパークの10年間分の命名権を購入し、今も球場名として運営されています。(現在は2048年まで延長し、隣にグローブライフフィールドを2020年4月に建設完了予定)

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打者有利で知られる、グローブライフ・パーク・イン・アーリントン。


2019年8月にトーチマークからグローブライフに改名され、ティッカーシンボルも【TMK】から【GL】に変更されました。


S&P格付けはA、連続配当は0年です。※社名変更前のトーチマークは13年連続増配

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凡そ2年間のボックス期間を挟んだ後に130%ほど上昇する傾向。

2019年初頭には、80ドル前後でしたが一気に25ドルも上昇に転じています。

過去のチャートを鑑みると、125ドルくらいまでは上昇が見込める可能性もありそうです。





配当について

連続配当の内訳を見ていきましょう。

配当(ドル)
2013年-
2014年-
2015年-
2016年-
2017年-
2018年-
2019年0.1725

年間配当は、0.69ドルで配当率は0.65%、配当性向10.21%と正直、かなり低い数値となっています。

配当重視ではなく自社株買いを積極的に実施していることから、キャピタルゲイン狙いの銘柄として捉えたほうが良いかもしれませんね。

もちろん、今後の増配にも期待したいところです。

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成長性

それでは、いつものやつですね。

測定基準期待値判定評価
ROE(自己資本利益率):20%11.60%
EPS(1株利益):5%24.50%
EPSNextY(来年EPS成長率):5%6.25%
EPSNext5Y(来5年EPS成長率):5%8.20%
EPSPast5Y(過5年EPS成長率):5%10.80%
Current Ratio(流動比率):1-
Gross Margin(粗利益):30%-
Operating Margin(営業利益):15%22.30%
Profit Margin(純利益):10%16.60%

現在のEPSは、6.59と非常に良い結果となっています。

念のため、過去のトーチマーク社時代のEPS実績は下記の通りとなります。

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バークシャー・ハザウェイによる2001年購入当時のEPSが2.07で、2011年には4.65にまで上昇しており、約20年にわたり非常に高い成長率を維持しています。

株価収益率は16.08、過去3年間の収益成長率は7.9%と堅実な増収をキープし、過去のチャートを見ても大きな下落がないのも大きな特徴といえます。



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売り上げは毎年、順調に右肩上がりを継続しており、例年営業CFと同程度のフリーCFの高さを確保できていることから、同セクターにおいても非常に高い利益率を維持できていることが伺えます。


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2018年にやや停滞があったものの2019年に入り、Q1~Q2とコンセンサスEPS超えの良決算から、Q3にて大きく上回ったことにより大きく株価を押し上げる結果となりました。

続く2月の短信までは、株価上昇が続く気配となりそうです。

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まとめ

バークシャー・ハザウェイでは、2001年よりグローブライフの株価を保持しており、 2009年以降の過去10年間に、株価は約7倍近くまで上昇しており現在も、グローブライフの発行済み株式5.87%を所有しています。


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旧トーチマーク社の経緯については、以下の本でも解説されております。


バフェットの株式ポートフォリオを読み解く
メアリー・バフェット
CCCメディアハウス
2012-08-30



競合にはアフラック、プルデンシャル生命等があり、後日比較記事として追記してみようと思います。


【CINF】配当王のシンシナティ・ファイナンシャルの紹介記事です。




【STNE】後発ながらもブラジル国内の決算の圧倒的シェアで、急成長するストーン社の紹介記事です。