こんにちわ。

タイトル通りの書評の記事です。

240ページほどで非常に読みやすいボリュームで、「複利のチカラで億り人」でおなじみの、ひろめ氏の著書となります。


優良株の見分け方

本著の一章から、ものすごい主題ですが、内容に偽りなしです。

配当王、配当貴族、配当チャンピオン、といった米国株における重要な指標がありますが、これらの意味するところ、25年以上の連続配当銘柄がいかに注目すべき内容であるかの説明がなされています。


「the DRiP Investing Resourcce Center」や、Yahoo FinanceといったデータソースからPER、PSR、PBRといった用語から、詳細なデータの算出方法を細かく記載されておてExcelにインポートした後のグラフ化する作業まで落とし込んであり簡単に、アウトプットすることができます。


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本著では配当王の65%近くはS&P500をアウトパフォームしている実績などから、優良株を25年以上の連続増配企業と定義しており、徹底してデータから導かれた理論的な銘柄抽出および分散方法を学ぶことができます。

トータルリターンという考え方

配当による再配当のサイクルを繰り返していると、高パフォーマンス、高配当ばかりに注目してしまう「高配当という罠」に陥りやすくなります。

トータルリターン = 株価上昇率 + 受取配当金

管理人も米国株初年は株価のパフォーマンスや永続性を無視して、5%以上の銘柄ばかりを買い漁っていました。

保有銘柄のAT&Tだけ200株を超えているのは、そういった理由です。

しかし、これは一極集中投資に外ならず、現在38ドル近い株価も2018年には30ドルを下回り当時の含み損は常時1000ドル近い状態がデフォルトでした。

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心境としても高配当を貰えるものの、やはり含み損は穏やかではいられません。

そういった株投資初期にやってしまいがちなミスも、上述のバリュー投資家が重要視すべき指標であるトータルリターンをしっかり念頭に入れておくことが重要であると感じます。

2019年頃より従来の投資法に疑念を抱くようになり、ちょうどバリュー投資、中でも低配当ながらも新規ビジネスで長期の永続性が見込め、キャピタルゲインが得られる銘柄へと対象をシフトするようになりました。

今後も、トータルリターンという数字を、重要視して銘柄選定に生かしたいと思います。



リバランスの重要性についても述べられており、有名な方法として「ダウの犬」がありますね。

NYダウを構成する30銘柄の配当利回り上位10銘柄で、ポートフォリオを組んで年間買い増し続け、翌年末の10銘柄と比較し、新旧を入れ替えていくという投資法です。

この手法の最大のメリットとして、安全策最優先であり、確実である反面、Amazonやアルファベットといった無配の急成長株を見逃してしまい、毎年大きく銘柄を入れ替えるため多額の売買手数料がかかってしまうことになります。

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管理人も普段はあまり、売却しない方針です。というより売却基準をシビアに設けていないことも理由の1つです。

過去の売却した理由としては、減配や、4割以上株価の暴落、また1~2年の間に回復成長見込みが低いこと、重要な判断要素にしており、ケースバイケースで実施していました。

本著では、「四分位数」を用いる方法をご紹介されてあり、資産のパフォーマンス棚卸を実施する際には目安となる算出法であり、新たにルールとしてすぐに運用に取り入れられそうでした。



外国税額控除に関しては、ただただありがたいほどに非常に細かく区分分けして記載されており、管理人も最近ようやく資産が増えてきたので、ちょうど悩んでいるところでした。

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気になる方は、本著の4章「配当にかかる税金の知識」の章が非常に参考になると思います。

年収別、資産額によって、総合課税、申告分離課税の表が非常に細かく記載されているので、これだけでも一見の価値あり、の素晴らしい内容で非常に勉強になりました。

まとめ

結論として、まさに今の私にピッタリの本でした。

管理人も定期的に「the DRiP Investing Resourcce Center」をチェックしていたものの断片的かつ、読み飛ばしている重要な指数があったりと、自分が判った気になっているようなワキの甘さを再認識することができました。


3週読み返しながらこの記事を書いているのですが、やっぱりクラフトハインツの今後が頭をよぎります。



というのも赤字部署が多すぎるため今後の現存処理もやむを得ず、組織売却は免れ得ない状態に陥っていることから株価が好転する兆しは限りなく低いからです。

この状況は、一時期のGEにも似ていると思いますし、バリュー投資という手法を前提に考えると、売却するべき銘柄に該当しているため、検討に苦慮しているところです。


こういった行為は、銘柄に対して「個人的な期待」や、「周囲の予測」といった希望的観測を重ねて楽観視しているだけにすぎません。

まだ今後騰がるかもしれない、市場の評価は高い、といった只の思い込みですね。


そのためにも本著は、「バリュー投資家」という言葉を丁寧に説明してあり、憶測や希望、形容しきれない悩みの根本をデータに基づいて、適切に処理、判断する手法を得られると思います。



皆様もご興味があれば、ぜひ。






過去の投資本は、以下に纏めています。参考までにどうぞ。




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