こんにちわ。

レストラン・ブランズ・インターナショナルという企業紹介記事です。

社名は聞き慣れないかもしれませんが、みなさんご存じの外食のグループ企業ですね。


レストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)

バーガーキング、ティム・ホートンズ、ポパイ・ルイジアナ・キッチンと、それぞれ趣向が全く異なる3つのレストランの親会社であり、全体規模で320億ドルの売上、バーガーキングをはじめ100か国以上、全26,000店舗を持つ巨大フランチャイズを抱える企業でもあります。

3つの企業、とは

1954年設立に設立され全世界100か国以上、17,800を超えるフランチャイズ店舗を持つバーガーキング。

1964年設立されカナダ・北米を中心にコーヒー、サンドイッチ、パンといった軽食を提供し、4800店舗を持つティム・ホートンズ

1972年に設立されたは、フライドキチンを得意とするユニークなメニューを持つ3100店舗を持つファーストフードのポパイズ・ルイジアナ・キッチンです。


バーガーキングからティム・ホートンズを買収し、現社名へと変更するとともに、ポパイズ・ルイジアナ・キッチンも18億ドルで買収し、事業を拡大していったという経緯ですね。


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この大きな企業買収及び、組織再編の動きは、2012年より現CEOダニエル・シュワルツ氏が就任してからです。

バーガーキングは世界的ファーストフートとして再出発を掲げ、当時から株価はすでに2倍以上、王者であるマクドナルドを猛追する動きを見せています。

同氏は、各セグメントのリフランチャイズを進める一方、大量のリストラと合理化によるコスト削減案を推し進め、組織全体の最適化の辣腕を振るい大きく株価は上昇する成功を収めました。


S&P格付けはBB、連続配当は5年です。
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この成功の陰には、バークシャー・ハサウェイでおなじみの3Gキャピタルがパートナー企業、いわゆるプライベート・エクイティ企業として参与していることも大きく起因しています。

というのも元よりダニエル・シュワルツ氏自身は3Gキャピタルの出身であり、子会社に出向した社長のような形で送り込まれた企業再生の請負人のようなポジションでもあるからです。


3Gキャピタルの保有率は約40%程度であり、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの保有率は0.28%と決して高い数字ではないものの、裏で手を引いている以上、市場以上の期待が加算されている企業とも言えます。

配当について

配当を見てみましょう。
配当(ドル)
2013年-
2014年-
2015年0.0900
2016年0.1400
2017年0.1800
2018年0.4500
2019年0.5000
2020年0.5200

年間配当は2.08ドルで4.35%、配当性向は69.82%です。

執筆時はコロナウイルスの影響で株価が20%近く、減少しているため実際には3.5%くらいの配当が平均的な水準なようです。

増配率は非常に高く、僅か5年ながら149.84%と急送に配当を充足させています。

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成長性

それでは、いつものやつですね。
測定基準期待値判定評価
ROE(自己資本利益率):20%31.36%
EPS(1株利益):5%2.37%
EPSNextY(来年EPS成長率):5%8.30%
EPSNext5Y(来5年EPS成長率):5%-
EPSPast5Y(過5年EPS成長率):5%-
Current Ratio(流動比率):11.29
Gross Margin(粗利益):30%58.00%
Operating Margin(営業利益):15%36.00%
Profit Margin(純利益):10%15.29%

売上は毎年増加の一途をたどるものの、EPSは昨年度の2.42から2.37と、ここ直近の3年間で若干の減少が見て取れます。


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なんといっても、フリーキャッシュフローの高さは素晴らしいです。

純利益こそマクドナルドにはかなわないものの、やはり世界2位のファーストフード店を展開するだけあり、1店舗当たりの収益も高く、しっかりと店舗増=売上、利益増の数字が比例しています。


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2019年の売り上げは、8.3%増、新規店舗は5.2%増となる良決算でした。

2018年がコンセンサスEPSをすべて0.5ポイント以上となる好成績だったため、やや昨年度が薄く見えてしましますが、成長性の高さは依然健在していると言えます。


全体売り上げとしては、バーガーキングが主導するものの成長率では、ポパイズが好調にリードしており、全体の出店バランス、戦略的にも確実に推移していることが見て取れます。

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自社株買い比率18.2%と高めで、株価の底も固く堅調な成長が見込めそうですね。


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まとめ

過去5年での利益成長率は、実に25.20%と驚異的な数字とも言えます。

時価総額17,450(M$)で、ドミノ・ピザの13,930(M$)を少し上回るという程度で、5倍近くの規模を持つスターバックスや8倍以上のマクドナルドとはまだまだ比較にはならないポジションにいます。

その点、株価が220ドルで頭打ちとなっているマクドナルドより、同社のほうがまだ成長率が見込め、期待はできそうですし、配当もこのセクターにおいては高い水準をキープしています。



2018年以降、非常に外食・レストランが軒並み成長しているということは、米国市場の景気がかなり良好であることの裏付けであったともいえるでしょう。

2020年のコロナウイルスの影響を、モロに受けそうなセクターであるため、4%超えの配当となっている今は、程よいチャンスとなりそうですね。



余談ですが3Gキャピタルってやっぱり、優秀なんですよねぇ。

もうそろそろ、クラフトハインツも本格的に立て直してほしいと思うんですけど、引き続きよろしくお願いいたしますね・・・。(切実)



【MCD】マクドナルドの紹介記事です。



【SBUX】スターバックスの紹介記事です。




【LW】ピザとポテトの盛り合わせも鉄板 注目のラム・ウェストン。




【WING】驚異的な店舗数を拡大して株価100ドルを超えたウイングトップ
 


【SHAK】2020年に突如ブレイクしたシャックシェイク。



【DPZ】ドミノ・ピザの紹介記事です。



【PZZA】パパ・ジョンズの紹介記事です。





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