こんにちわ。

Bloombergによるとウォーレン・バフェットを始め世界の大富豪は、この下落したタイミングで大量に銘柄を買い増ししているとのことです。

今というタイミングが適切かはさておき、多くの投資家における現状の認識としては、絶好の買い機会ということに間違いなさそうです。




資産家・アクティビストの動向

アクティビスト(モノ言う株主)として有名なビル・アックマン氏は、「米国における危機管理が正しく行われる前提であれば、一生に一度起こるかどうかの大バーゲン」である旨ツイートして話題となっています。


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ハーバード大学卒で、20代でパーシング・スクエア・キャピタルを操業しているアックマン氏。


アックマン氏は、2月上旬において、スターバックスが中国全土での店舗閉鎖をニュースを受けた際に10億ドルともいわれる同社銘柄をすべて売却したことでも話題となっていました。

ウォーレン・バフェット氏はデルタ航空を4500万ドル買い増しし、年20%を超える運用成績を誇り「乗っ取り屋」としても有名なカール・アイカーン氏も大きく買いに動いているとのことです。


一定以上の地位を獲得している、上述の人物による判断は参考にすべきですし、この下落相場にどれだけ大量の株を仕込んだか、といった情報は反転時のサインにもなりえるため、研究の素材としては、打ってつけだと思います。

ざっとですが、大きく買われた株価をピックアップしつつ、後日あたらめて個別記事にしていこうかなと考えています。




銘柄一覧

【HTZ】ハーツ・グローバル・ホールディングス
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こちらは、カール・アイカーン氏が購入した銘柄で金額は1億2000万ドルほど。

配当なしの企業です。

世界で10200店舗ほど展開している自動車レンタカー、カーシェアリングおよび中古車販売の企業です。

米国内でのレンタルカーシェアは一位で、日本国内においてはトヨタレンタリースとも提携しています。


2020年5月24日追記

正式に破綻しましたね。

カール・アイカーン氏、旧村上ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメント等は受難となりましたね。



【NWL】ニューウェル・ブランズ(旧ニューウェル・ラバーメイド)
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こちらもカール・アイカーン氏の購入銘柄。

年間配当0.92ドル、配当率7.40%、配当性向60.67%で連続配当2年。

万年筆のパーカーや、ウォーターマン、アウトドアではコールマン、ベビー用品ではベビーカー、チャイルドシートのAprica、哺乳瓶のNUKといった様々ブランドを保有している企業です。

消費財セクターですが、実質的にはコングロマリット企業ともいえると思います。


【IFF】インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス
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テトラパックの親会社テトララバルの創業者一族で莫大な資産家でもあり、フォーブス長者番付でも有名内ラウジング一家が購入した銘柄で3億1700万ドル。

年間配当3.00ドル、配当は2.93%、配当性向は47.98%。

連続配当は10年と、このリストの中では最も長い企業ですね。

今や世界トップシェアを誇る香料を取り扱う企業で、33か国に進出している大手企業です。


【KDP】キューリグ・ドクター・ペッパー
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ドイツのライマン一家および、JABホールディングスが購入した銘柄で2億ドル。

ご存じドクター・ペッパーでおなじみの飲料企業です。

以前まで無配の企業でしたが、配当ありに切り替えたんですね。

年間0.6ドル、配当率2.55%、配当性向43.55%となっています。

実は母体はモンデリーズ(株式の13.6%を保有)なんですよね。


【AMH】アメリカン・ホームズ4レント
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パブリック・ストレージの創業者ブラッドリー・ウェイン・ヒューズ及びその娘のタマラ・グスタヴソン女史の購入銘柄で1億800万ドル。

年間配当0.20ドル、1.02%、87.59%の配当性向。

自社管理型の不動産投資信託(REIT)企業ですね、米国メリーランド州で、賃貸用一戸建て住宅の取得、改修、賃貸、運営を手掛けており、親会社はパブリック・ストレージです。

つまりは、自社株買いですね。


【ET】エネルギー・トランスファー
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ケルシー・ワーレン氏で同社の会長兼最高経営責任者でもある方です。購入金額は9100万ドル。

個人資産でも40億ドルともいわれる大富豪です。

テキサス州に本拠地を構えるパイプラインの企業ですが、こちらもただの自社株買いですね。


【PBF】PBFエナジー
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メキシコの実業家で総資産は730億ドルともいわれる、カルロス・スリム・エルー氏によって購入、金額は4800万ドル。

今や業界全体が、全滅の危機に瀕する石油業界のセクターです。

16.55%、年間1.20%、35.55%の配当性向となっています




まとめ

全体を見てみると、共通点として直近3年のパフォーマンスが決して高いというわけでもなく、【IFF】を除き50ドル以下、連続配当を重視せず、メジャーではない低PER銘柄がターゲットとなっていることが伺えます。


ビル・アックマン氏に関しては、アクティビストである側面、ポジショントーク、炎上っぽい演出もある方のようなので、全幅の信頼を置くのは避けるべきかもしれませんが、カール・アイカーン氏などのNWLは完全に盲点でしたが、面白いなと感じました。


さて、航空業界ですが、以下の記事を発見しました。

ついに、一時的に配当を停止する発表を行い、業界全体は不穏な先行きとなりそうです。


2019年の737MAXにおけるトラブルによる株価の急落から、コロナが直撃し、株価は75%減となったボーイング。

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思い切った対応かと思いますが、他の企業への波紋とならないことを願いたいです。

特に石油企業関連・・・・、いや、もっと言えばエクソン・モービルのことですけどね。


石油業界のリスクが高まっているからなのか、やたらとパイプラインに特化した企業が目につくようになったのは気のせいですかねぇ・・・。



以下、関連記事です。





【DAL】デルタ航空の企業紹介記事です。



【OXY】オクシデンタル・ペトロリウムのその後



【UPS】航空業の死亡に伴い、物流サービスも酷い有様に・・・




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