こんにちわ。
いつも当ブログに来て頂き、ありがとうございます!
今回は当ブログを代表する高配当銘柄の1つでもあるワンオークという石油、パイプライン企業の紹介記事です。
当記事は2020年4月に記載した記事なのですが、当ブログでも非常にアクセス率の高い記事となっており、その流入の理由として、検索ワードはズバリ「米国株 高配当」がダントツなんです。
それもその通り、この記事をリライトしている2021年の5月におけるOKEの株価は52.50ドル程度ですがそれでも配当は7.4%を維持している超高配当銘柄です。
この配当率は、オワコンと呼ばれて久しいタバコ銘柄、【MO】アルトリアに次ぐ高さです。
そしてこの記事を書いた1年前に株価75ドル、配当4%だった同社は、コロナショックによる原油価格の大暴落によって、たった2週間もの間に75%も下げ続けた結果、株価20ドル以下にまで下がったのです。
最大期での配当は18%を超えていましたし、減配秒読みとまで言われていましたが、実際のところどうだったのかを振り返ってみたいと思います。
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次の記事への励みとなりますので是非!
実に創業114年の長寿企業です。
天然ガスの収集、処理、貯蔵、輸送資産のを行い、巨大な中継センター、コンプレッサーステーション、広範なネットワークを保有しています。
現在では、米国の主要な天然ガス液体(NGL)システムの1つである中流サービスプロバイダーのポジションを確立しています。

1954年にはニューヨーク証券取引所へ上場。

S&P格付けはBBB、連続配当は18年です。

直近一年のベータ値は1.96。
(↑)上記のチャートは、コロナショック直後のもので、
(↓)こちらが2020年12月このチャートです。

9か月かけてようやく、安定期の半値となる40ドルまでの回復を見せてくれました。
ただ、コロナショック第1派が終息したにわか回復の時には、一気に48ドル近くまで急上昇で回復しましたが、さらにそこから20ドル近くまで再び下落しました。
これから、反転の兆しを掴めるか、が期待したいところですが、上記の例もあり、焦り油断は禁物な銘柄であることには間違いありません。
なぜここまで、株価は下落したのか?
それは石油銘柄全般に言えることですが、コロナショックによってすべての物理的な移動、輸送に至るまで経済がストップしてしまった結果、石油を大量に必要とする飛行機、海運、自動車の利用が不可能となったからです。

石油は原油を精製した後でも、ストックしておくだけでコストのかかるものですから、毎月恐ろしいほどの赤字を垂れ流し続けることになるために、多くの投資家が直近の決算を恐れて投げ売りし、さらには悲観売りが重なり、落ちるところまで落ちたということになります。
つまりは、この石油業界的なリスクが最大限発揮されたのがコロナショックということになります。
ここで買いに行けるかどうか、の判断はそれなりのリスクテイクということになりますが、しっかり中身を追っていけば十分判断できる内容だったかな、と個人的には考えています。
2020年当時の配当は3.74ドルで配当率18.66%、配当性向は105.17%でした。
増配率は115.64%と非常に高く、1Q毎に配当額が異なることが多いです。
80ドルだったことでは、3.98%と平均して4%で維持していた銘柄でしたが、大暴落となり今や危険水域を大きく上回った状態となっています。

だって、50%以上下落したエクソン・モービルですら、9.17%の配当となっているのに、さらにその倍となっているわけですからね、、、ここまで上がると、次回の減配は必至なのではないでしょうか。
2019年よりフリーCFは、大きくマイナス入り。
現在の株価は、この懸念を織り込んでいるともいえる下落ぶりとなっているかと思います。
2021年5月中旬加筆修正した直近のところでは、株価52.50ドルで配当率は7.05%となっています。
依然として高配当でありながらPERは20.5と盛り上がることはなく、【MO】アルトリアと同様に、石油、タバコ = オワコンのイメージが定着したかのようですね。
しかし、非常に重要な点として配当履歴でも追記した通りですが、2020年のコロナショックによって大暴落した際においても同社は現金比率を引き上げ、減配を実施しませんでした。
同業であるオクシデンタル・ペトロリアムといったかつてはバフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイも保有していたレガシーな石油銘柄も、配当8%を超えてから減配に踏み切りましたが、コロナショック期に減配することなく乗り越えたという実績は、今後にわたっても称賛されるべき内容であると考えています。
この点、エクソン・モービルも同じくですが、よくぞ持ち超え耐えてくれたと感じています。
このコロナショック期に減配を実施しなかったエクソンモービル、シェブロン、ワンオーク、エンブリッジなどの企業は、もっと高い評価を受けても良いと考えています。
残念ながら、連続増配年数は途切れてしまう結果となりましたが、今後よっぽどのことがない限り減配するリスクは低いと見て良いでしょうし、最高最悪のストレステストを通過したという判断になります。
成長性
それでは、いつものやつですね。
実は、株価の下落の割に、数字は軒並み良好です。
流動比率のみ1を割り込んでいますが、設備費用の掛かる業界なだけに、0.7は十分な数字だと思います。

EPSは直近3年で捉えると、1.67から3.07へと上昇となっています。
現在では、PERは6.52と低位株並みに不人気銘柄となってしまいました。
(しかし底値買いを狙う人も多く、下げの翌日にはちゃんと買いが入っているようです)
しっかりとROEは上昇している点からも、株価の上昇は期待できると言えそうなのですが・・・。

営業利益は改善できており、22.79ポイントから28.53ポイントまで上昇していますが、2019年にキャッシュフローが大きくマイナスへ転じ、不安要素が一気に拡大したする結果となりました。

売上は、2008年をピークに年々減少の一途を辿っています。
すでに、この10年で1/3ほどにまで落ち込んでおり、これに対する営業利益の比があまりにも低すぎる印象を持ちます。

営業マージンはしっかり成長しつつも、負債比率は十分抑えている財務体質。
ご存じの通り、2015年以降原油価格は暴落しており、サウジアラビアとロシアの増産宣言によって、大荒れの状況となっており、同社に持ち直す余裕は見られず悲観的、懐疑的な見方が強まっていました。
3月上旬に2020年の設備投資を5億ドル削減すると発表したことを受けて、アナリストは2020年のEPS予測を引き下げた結果、個人投資家を始め多くの売りが発生することになりました。
上記の削減により、下記の大型拡張工事が停止となり、長期にわたり資本成長が減少していくことを意味しているからです。

奇しくもやっと財務体質を改善できつつあったかに見えたこの時期に、コロナショックと原油の大暴落が重なり、株価の大暴落を引き起こす結果に至った模様です。
2019年に大きく借り入れを実施、負債比率は2~2.5とギリギリの水準を維持していました。
ざっと数字周りを見たところ、石油という斜陽産業とも言われる中、液化天然ガスの希少性は十分発揮できている企業であり、やや弱気な局面がありながらも経営自体には特段大きな穴もなく、堅実にやっている企業だということが判ります。
コロナショックが起こってからはさらに現金比率を上げていますし、多くの同セクター企業が減配および増配停止処置を続ける中、しっかりと耐え忍ぶことができたのは、素晴らしいことだと思います。
依然として財務に懸念が大きいものの、営業マージンは順調に上昇推移しているため、コロナショックに押し負けずに、持ち直しは十分に期待できると個人的には考えました。

2018年には大きく増株しており、近年自社株買い出動も徐々に目減りしていたため、株価の不安定さはしばらく続くと考えられそうです。
同社は2016年にも同程度の大下落を記録していましたが、それすらもたった2年間で元に戻すことができていることから、長期的な目線で見た際には同社の人気、経営力は信用できるレベルであるとも考えられます。

同社の取締役ジョンギブソン氏は、39.11ドル付近で個人で自社株買いを実施したと報じられている。
2019年の決算はそれなりに良好でしたので、直近の配当用のキャッシュはあるかもしれませんが、パイプライン業界は年々競争の激しさを増している中、少なくとも2020年の大暴落が沈静化するまでに同セクターに日が当たることはないでしょう。
しかし、先ほども述べた通り、この景況感がずっと続くわけではありません。
最低でも1年、もしくは2年後に世界中でワクチン接種が一般的となった際には、元の株価にまで戻すことは難しいとはいえ、7~8割にまで戻っていくことは十分考えられることから、3年スパンの超長期目線で考えれば底値拾いは決して無駄にならないとも考えられます。
直近でもペーパーアセットを売却し、長期負債や設備投資の資金を補っていたので、キャッシュに焦りがあることは間違いないと言えるからです。

連続増配は18年で止まるのか、まさに今年が正念場となりそうな一年でしたが、結果蓋を上げてみれば当年も増配を継続する優良企業であることも判明しました。
また、2021年5月頃のマッドマネーのMCであるジム・クレイマーも、OKEについて言及していましたね。

「ワンオークはベストじゃないが、ワークしている、悪くないと思う。リスクを取れる人は買っても良いかもしれない。」
と述べていましたね。
ちなみに管理人はコロナショックで下落したタイミングを見計らって購入しましたが、1年後の結果はこの通りでした。
さらに株価の戻りは意外と早く、2020年の時点でもすでにプラスに転じました。
その後も5~10ドルのボックスレンジを抜けるたびに、少しずつ買い増しを実施。
そして、ようやく1年を超えて原油高再来のシーズンが到来。
同様の判断基準から、【XOM】エクソンモービルも大幅に買い増しを実施しました。
しかし、通常で考えれば配当10%超えなんてねずみ講の幹部じゃあるまいし、普通に考えれば絶対にヤバい投資先であることはだれでも理解できるかと思います。
コロナショックのような時こそ、異次元配当だとしてもしっかり株価を戻してくる銘柄を見極めておくことで、大きくリターンを得ることができる大チャンスであったことは言うまでもありません。
含み益として大した魅力がある銘柄では決してありませんでしたが、今後も3か月に一回は大きな配当を落としてくれる中堅銘柄に育ってくれているのが、何よりもうれしいですね。
同様の理由から個人的には株価60ドルに戻すまでは、【MO】アルトリア同様に買い増しておいて良いんじゃないかな、と思っています。
つまり、まだチャンスは十分あるということですが、くれぐれも投資は自己責任でお願いしますね。
過去の経過については、こちらの記事もどうぞ。
最初に3株だけ購入して、ゆるやかにジョイン。
さらに買い増し。
20年Q3発表、苦しい内容ながらも配当は維持し、折り返し地点ともいえる内容でした。
現時点では保有数37株で、配当25.4ドルとなっており、過去4回の配当総額は93.37ドルでした。
幸運なことに底で買えるタイミングに出会えたため、一度も損切りをすることなくバッチリ逆張りと成功してくれた銘柄となってくれました。
最後に個人的な見解としてですが65ドルまでは買い増しする、というアクションを継続していこうと考えています。
ただし、買い急ぐことはありません。
【MO】アルトリア、【IRM】アイアン・マウンテンなど、高配当不人気銘柄は数多く存在しています。
もちろん、高配当が故の株価推移の弱さといったリスクを抱えることになりますので、相応の注意は必要となります。
しかし、十分に銘柄を調査したうえで長期にわたる含み損にへのストレスを、克服できるという自信のある銘柄であれば、こういった攻めた投資もポートフォリオ内の5%以内といった許容範囲で試してみるというのも1つの手かもしれません。
かくいう私も、何度もいろんな銘柄に飛びついては撤退を繰り返している内の、成功銘柄の1つに過ぎません。
高配当銘柄という悪魔の囁きような魅力は尽きませんが、今後も一銘柄にフルインベストすることはなく、自身のある銘柄を少しづつ増やしていくことで、キャピタル、インカムの両方を2度得れるような銘柄を発掘できればと思います。
この辺りの考えは、こちらの記事にもまとめておりますので、是非。
皆さんの参考になれば、幸いです。
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いつも当ブログに来て頂き、ありがとうございます!
今回は当ブログを代表する高配当銘柄の1つでもあるワンオークという石油、パイプライン企業の紹介記事です。
当記事は2020年4月に記載した記事なのですが、当ブログでも非常にアクセス率の高い記事となっており、その流入の理由として、検索ワードはズバリ「米国株 高配当」がダントツなんです。
それもその通り、この記事をリライトしている2021年の5月におけるOKEの株価は52.50ドル程度ですがそれでも配当は7.4%を維持している超高配当銘柄です。
この配当率は、オワコンと呼ばれて久しいタバコ銘柄、【MO】アルトリアに次ぐ高さです。
そしてこの記事を書いた1年前に株価75ドル、配当4%だった同社は、コロナショックによる原油価格の大暴落によって、たった2週間もの間に75%も下げ続けた結果、株価20ドル以下にまで下がったのです。
最大期での配当は18%を超えていましたし、減配秒読みとまで言われていましたが、実際のところどうだったのかを振り返ってみたいと思います。
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ワンオーク(OKE)
デニスT.フリン氏とチャールズ・エイムズによって天然ガスのパイプライン事業として、オクラホマガス&エレクトリック社として1906年に創業されました。
実に創業114年の長寿企業です。
天然ガスの収集、処理、貯蔵、輸送資産のを行い、巨大な中継センター、コンプレッサーステーション、広範なネットワークを保有しています。
現在では、米国の主要な天然ガス液体(NGL)システムの1つである中流サービスプロバイダーのポジションを確立しています。

1954年にはニューヨーク証券取引所へ上場。

S&P格付けはBBB、連続配当は18年です。

直近一年のベータ値は1.96。
(↑)上記のチャートは、コロナショック直後のもので、
(↓)こちらが2020年12月このチャートです。

9か月かけてようやく、安定期の半値となる40ドルまでの回復を見せてくれました。
ただ、コロナショック第1派が終息したにわか回復の時には、一気に48ドル近くまで急上昇で回復しましたが、さらにそこから20ドル近くまで再び下落しました。
これから、反転の兆しを掴めるか、が期待したいところですが、上記の例もあり、焦り油断は禁物な銘柄であることには間違いありません。
なぜここまで、株価は下落したのか?
それは石油銘柄全般に言えることですが、コロナショックによってすべての物理的な移動、輸送に至るまで経済がストップしてしまった結果、石油を大量に必要とする飛行機、海運、自動車の利用が不可能となったからです。

石油は原油を精製した後でも、ストックしておくだけでコストのかかるものですから、毎月恐ろしいほどの赤字を垂れ流し続けることになるために、多くの投資家が直近の決算を恐れて投げ売りし、さらには悲観売りが重なり、落ちるところまで落ちたということになります。
つまりは、この石油業界的なリスクが最大限発揮されたのがコロナショックということになります。
ここで買いに行けるかどうか、の判断はそれなりのリスクテイクということになりますが、しっかり中身を追っていけば十分判断できる内容だったかな、と個人的には考えています。
配当について
それでは、同社の配当を見てみましょう。2020年当時の配当は3.74ドルで配当率18.66%、配当性向は105.17%でした。
増配率は115.64%と非常に高く、1Q毎に配当額が異なることが多いです。
80ドルだったことでは、3.98%と平均して4%で維持していた銘柄でしたが、大暴落となり今や危険水域を大きく上回った状態となっています。

だって、50%以上下落したエクソン・モービルですら、9.17%の配当となっているのに、さらにその倍となっているわけですからね、、、ここまで上がると、次回の減配は必至なのではないでしょうか。
2019年よりフリーCFは、大きくマイナス入り。
現在の株価は、この懸念を織り込んでいるともいえる下落ぶりとなっているかと思います。
2021年5月中旬加筆修正した直近のところでは、株価52.50ドルで配当率は7.05%となっています。
依然として高配当でありながらPERは20.5と盛り上がることはなく、【MO】アルトリアと同様に、石油、タバコ = オワコンのイメージが定着したかのようですね。
しかし、非常に重要な点として配当履歴でも追記した通りですが、2020年のコロナショックによって大暴落した際においても同社は現金比率を引き上げ、減配を実施しませんでした。
同業であるオクシデンタル・ペトロリアムといったかつてはバフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイも保有していたレガシーな石油銘柄も、配当8%を超えてから減配に踏み切りましたが、コロナショック期に減配することなく乗り越えたという実績は、今後にわたっても称賛されるべき内容であると考えています。
この点、エクソン・モービルも同じくですが、よくぞ持ち超え耐えてくれたと感じています。
このコロナショック期に減配を実施しなかったエクソンモービル、シェブロン、ワンオーク、エンブリッジなどの企業は、もっと高い評価を受けても良いと考えています。
残念ながら、連続増配年数は途切れてしまう結果となりましたが、今後よっぽどのことがない限り減配するリスクは低いと見て良いでしょうし、最高最悪のストレステストを通過したという判断になります。
成長性
それでは、いつものやつですね。実は、株価の下落の割に、数字は軒並み良好です。
流動比率のみ1を割り込んでいますが、設備費用の掛かる業界なだけに、0.7は十分な数字だと思います。

EPSは直近3年で捉えると、1.67から3.07へと上昇となっています。
現在では、PERは6.52と低位株並みに不人気銘柄となってしまいました。
(しかし底値買いを狙う人も多く、下げの翌日にはちゃんと買いが入っているようです)
しっかりとROEは上昇している点からも、株価の上昇は期待できると言えそうなのですが・・・。

営業利益は改善できており、22.79ポイントから28.53ポイントまで上昇していますが、2019年にキャッシュフローが大きくマイナスへ転じ、不安要素が一気に拡大したする結果となりました。

売上は、2008年をピークに年々減少の一途を辿っています。
すでに、この10年で1/3ほどにまで落ち込んでおり、これに対する営業利益の比があまりにも低すぎる印象を持ちます。

営業マージンはしっかり成長しつつも、負債比率は十分抑えている財務体質。
ご存じの通り、2015年以降原油価格は暴落しており、サウジアラビアとロシアの増産宣言によって、大荒れの状況となっており、同社に持ち直す余裕は見られず悲観的、懐疑的な見方が強まっていました。
3月上旬に2020年の設備投資を5億ドル削減すると発表したことを受けて、アナリストは2020年のEPS予測を引き下げた結果、個人投資家を始め多くの売りが発生することになりました。
上記の削減により、下記の大型拡張工事が停止となり、長期にわたり資本成長が減少していくことを意味しているからです。
ペルム紀盆地のWest Texas LPGパイプライン追加拡張、デイリスト湖の天然ガス処理施設、デミック湖IIIプロジェクト、ウィリストン盆地の関連工事等です。

奇しくもやっと財務体質を改善できつつあったかに見えたこの時期に、コロナショックと原油の大暴落が重なり、株価の大暴落を引き起こす結果に至った模様です。
2019年に大きく借り入れを実施、負債比率は2~2.5とギリギリの水準を維持していました。
ざっと数字周りを見たところ、石油という斜陽産業とも言われる中、液化天然ガスの希少性は十分発揮できている企業であり、やや弱気な局面がありながらも経営自体には特段大きな穴もなく、堅実にやっている企業だということが判ります。
コロナショックが起こってからはさらに現金比率を上げていますし、多くの同セクター企業が減配および増配停止処置を続ける中、しっかりと耐え忍ぶことができたのは、素晴らしいことだと思います。
依然として財務に懸念が大きいものの、営業マージンは順調に上昇推移しているため、コロナショックに押し負けずに、持ち直しは十分に期待できると個人的には考えました。

2018年には大きく増株しており、近年自社株買い出動も徐々に目減りしていたため、株価の不安定さはしばらく続くと考えられそうです。
同社は2016年にも同程度の大下落を記録していましたが、それすらもたった2年間で元に戻すことができていることから、長期的な目線で見た際には同社の人気、経営力は信用できるレベルであるとも考えられます。
まとめ

同社の取締役ジョンギブソン氏は、39.11ドル付近で個人で自社株買いを実施したと報じられている。
2019年の決算はそれなりに良好でしたので、直近の配当用のキャッシュはあるかもしれませんが、パイプライン業界は年々競争の激しさを増している中、少なくとも2020年の大暴落が沈静化するまでに同セクターに日が当たることはないでしょう。
しかし、先ほども述べた通り、この景況感がずっと続くわけではありません。
最低でも1年、もしくは2年後に世界中でワクチン接種が一般的となった際には、元の株価にまで戻すことは難しいとはいえ、7~8割にまで戻っていくことは十分考えられることから、3年スパンの超長期目線で考えれば底値拾いは決して無駄にならないとも考えられます。
直近でもペーパーアセットを売却し、長期負債や設備投資の資金を補っていたので、キャッシュに焦りがあることは間違いないと言えるからです。

連続増配は18年で止まるのか、まさに今年が正念場となりそうな一年でしたが、結果蓋を上げてみれば当年も増配を継続する優良企業であることも判明しました。
また、2021年5月頃のマッドマネーのMCであるジム・クレイマーも、OKEについて言及していましたね。

「ワンオークはベストじゃないが、ワークしている、悪くないと思う。リスクを取れる人は買っても良いかもしれない。」
と述べていましたね。
ちなみに管理人はコロナショックで下落したタイミングを見計らって購入しましたが、1年後の結果はこの通りでした。
さらに株価の戻りは意外と早く、2020年の時点でもすでにプラスに転じました。
その後も5~10ドルのボックスレンジを抜けるたびに、少しずつ買い増しを実施。
そして、ようやく1年を超えて原油高再来のシーズンが到来。
同様の判断基準から、【XOM】エクソンモービルも大幅に買い増しを実施しました。
しかし、通常で考えれば配当10%超えなんてねずみ講の幹部じゃあるまいし、普通に考えれば絶対にヤバい投資先であることはだれでも理解できるかと思います。
コロナショックのような時こそ、異次元配当だとしてもしっかり株価を戻してくる銘柄を見極めておくことで、大きくリターンを得ることができる大チャンスであったことは言うまでもありません。
含み益として大した魅力がある銘柄では決してありませんでしたが、今後も3か月に一回は大きな配当を落としてくれる中堅銘柄に育ってくれているのが、何よりもうれしいですね。
同様の理由から個人的には株価60ドルに戻すまでは、【MO】アルトリア同様に買い増しておいて良いんじゃないかな、と思っています。
つまり、まだチャンスは十分あるということですが、くれぐれも投資は自己責任でお願いしますね。
過去の経過については、こちらの記事もどうぞ。
最初に3株だけ購入して、ゆるやかにジョイン。
さらに買い増し。
20年Q3発表、苦しい内容ながらも配当は維持し、折り返し地点ともいえる内容でした。
現時点では保有数37株で、配当25.4ドルとなっており、過去4回の配当総額は93.37ドルでした。
幸運なことに底で買えるタイミングに出会えたため、一度も損切りをすることなくバッチリ逆張りと成功してくれた銘柄となってくれました。
最後に個人的な見解としてですが65ドルまでは買い増しする、というアクションを継続していこうと考えています。
ただし、買い急ぐことはありません。
【MO】アルトリア、【IRM】アイアン・マウンテンなど、高配当不人気銘柄は数多く存在しています。
もちろん、高配当が故の株価推移の弱さといったリスクを抱えることになりますので、相応の注意は必要となります。
しかし、十分に銘柄を調査したうえで長期にわたる含み損にへのストレスを、克服できるという自信のある銘柄であれば、こういった攻めた投資もポートフォリオ内の5%以内といった許容範囲で試してみるというのも1つの手かもしれません。
かくいう私も、何度もいろんな銘柄に飛びついては撤退を繰り返している内の、成功銘柄の1つに過ぎません。
高配当銘柄という悪魔の囁きような魅力は尽きませんが、今後も一銘柄にフルインベストすることはなく、自身のある銘柄を少しづつ増やしていくことで、キャピタル、インカムの両方を2度得れるような銘柄を発掘できればと思います。
この辺りの考えは、こちらの記事にもまとめておりますので、是非。
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ぺこり。

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