こんにちわ。

原油安で揺れまくりの石油業界ですが、目先の緩やかに回復傾向にあるように見えますが、決して状況が芳しいわけでは無いです。

別に石油を嫌っているわけではありません。

石油銘柄といえば長きにわたり投資メジャーセクターの1つであり、ジェレミー・シーゲル氏の著書の中でも、エクソン・モービルのトータルリターンはIBMを抜いて高かったことを示していました。

管理人もエクソン・モービルを保有していますが(つい先日も買ったばかり)、将来の需要は減少傾向が続くことは間違いなく、含み損は一生回収できないであろうと覚悟して投資に踏み切る必要がある、という自分への戒め記事だと考えて頂ければと思います。





減配の相次ぐ石油業界

まずは現況の結果から列挙してみます。


【WLL】ホワイティング・ペトロリアム 


経営破綻

記憶に新しいシェール掘削・生産企業で4/1付で連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請しました。



【BP】ブリティッシュ・ペトロリアム 


アナウンスなし

2年ぶりに増配したものの、現在も配当率10.50%、配当性向420.48%と超危険水域

元より、増配も不定期な企業で、過去に原油流出事故の影響による減配も実施しているため、ほぼ間違いなく減配に踏み切ると見て良いでしょう。



【SLB】シュルンベルジュ 


0.50ドルから0.125ドルへと75%減配

厳密に言えば、石油開発企業なので、探鉱や鉱区取得などがメインの企業です。

規模的には世界最大級の規模ですが、やはり経営的には非常に厳しいということですね。



【RDSB】ロイヤル・ダッチ・シェル


0.47ドルから0.16ドル66%減となる減配


日本国内でもお馴染みのシェル石油。

ADR銘柄で非常に根強い人気のある企業で、実に74年間続いた減配ナシの記録に終止符と打つ形となりました。



【XOM】エクソン・モービル


38年連続となる増配を見送り



漸く株価も45ドル近辺で落ち着き始めて配当は7.78%まで戻りました。

しかし、連続増配が絶たれたことにより週明けのやれやれ売りが続発し、またもや株価が落ち込む可能性も出てきました。



【CVX】シェブロン


アナウンスなし

2020年1月に1.19ドルから1.29ドルへと大型増配したばかりですので、まだ動きはありません。

しかし、心配の必要はなさそうです。


CEOのマイケル・ワース氏は、米国政府による石油企業の救済案には否定的であり、その理由として「市場サイクルは石油業界の一部だ。これまでもずっとそうだった。われわれが業界の一部として認識し、準備しておく必要があることから、政府の介入で保護してもらう必要はない」と述べています。


いやぁ、男らしいですねぇ。

この局面において、強気発言は、大きく投資家の心を揺さぶるものがあります。

流動性比率はやや高めである、同社ならではの自信の顕れだと思います。



【TOT】トタル


アナウンスなし


各Q毎の営業成績によって配当が増減するため、乱高下しやすい内容ですが2015年に大きく減配を実施しています。

現在も配当8.37%、配当性向は178.08%と安定しているとは言えない数字です。



【COP】コノコフィリップス


アナウンスなし

フィリップス66の上流企業です。

こちらも2016年に減配を実施したばかりであるため、配当率は3.99%と落ち着いています。

恐らく減配の実施もないでしょう。


【KMI】キンダー・モルガン 


0.25ドルから0.2625ドルへの増配


原油パイプライン事業を手掛けている企業です。

今回は増配に踏み切っていますが、ここも2016年に0.51ドルから0.125ドルへ75%減となる減配を実施済みですので、順当といえる増配の内容といえるでしょう。


【OXY】オクシデンタル・ペトロリアム


0.79ドルから0.11ドルへ86%となる減配

連続増配17年が停止となりました。

バフェット銘柄として露出の多い銘柄でしたが、アナダルコ買収以降利益も振るわず、そのままこの苦境に入ったため、予想通り持ち堪えきれませんでしたね。



【OKE】ワンオーク


19年連続増配を見送り


減配しなかっただけでも、英断だと思いますし十分検討していると言えるのでないでしょうか。

配当率は12.10%で、配当性向は112.92%となっています。


正直、ちょっとカジった株なだけに、ホットしています・・・。



【ENB】エンブリッジ


アナウンスなし

通常時でも配当性向は100%を超える同社ですが、現在の配当性向は137.40%。

石油のみでなく、天然ガス、石炭、原子力と多角化しており2019年決算も順調だったため、配当への影響は少ないと見て良いでしょう。



【PSX】フィリップス66


アナウンスなし

まだアナウンスは出ておりませんが、順当にいけば次回配当が増配実施です。

比較的、流動性比率の高い企業ですが、株価はピーク時の半額、配当性向は144.28%と被害は大きく、高い可能性で見送りとなると見ています。



ざっと2020年初頭で、これだけ変動がありました。

わかり易いのは、いずれも配当性向は100%超え企業ばかりで、まさに生き残るのに必死な危機的状況とも言えます。

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OPECと非OPECはほんとに合意できるのか。石油業界は企業の生産問題以外に政治的リスクの方が遥かに高い。


いくら底値で買い戻す投資ていえども度を過ぎれば、元も子もありませんし、パッと見てこの状況を見渡してみると、この業界における配当とリスクの高さが不均等となっている気がしますね。





株価の推移について

と、各企業ともに苦しい状況であるにもかかわらず、株価の持ち直しは非常に堅調です。

マスコミの報じている通り原油価格も持ち直しつつはあり、コロナショックからの経済活動再開に向けて需要増が見込まれるものの、ちょっと回復が早すぎる気がしています。


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4/29に11%上昇となる値をつけてから、強気相場となりつつあるWTI原油先物


原油先物取引は20ドル台にタッチしているものの、実体経済を反映していないため、石油業界の底値を買い狙った先行投資が異常に過熱しつつある、という状況だと見ています。


エクソン・モービルは減配ニュースを受けてPER13.95と落ち着いていますが、シェブロンのPERは57.91とやや過熱気味です。


つまり何が言いたいかというと、マスコミの嵌め込みっぽい気がするっていう、根拠のないただの悪い予感であり、一定の株価に戻ったタイミングで機関投資家の売り抜けが来るだろうな、という予想です。

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もちろん管理人も石油銘柄は保有しており、直近も買い付けたばかりですが、その理由は下記のニュースソースを基にしていたからでした。


3月末にエクソン・モービルのシニアバイスプレジデントのアンドリュー氏が100万ドルを費やし、自社株を3万株取得していたというニュースがあった。

インサイダー情報なので確かな日時等はわかりませんが、底値が3/23だったと言えるので、この近辺の上昇局面をとらえて買い増しした可能性が高く、当時の配当は9.5%ほどでしたので、このタイミングで役員が買い増ししていたということは、配当を払えると見込んでの購入だったと考えたわけです。






まとめ

引き続き生き残れるのは石油メジャーだけで、小口のシェールオイルをメインとした企業が駆逐されていくのだと思っています。

過去のピークとなった2014年から半額近く下がっており、石油の需要そのものは減少傾向にあるため従来のような妄信的な鉄板セクターでは徐々になくなりつつあることを自覚しておく必要があるということです。



別記事でも書いた通り、管理人はエクソン・モービルを買い付ける上値を50ドルに設定しており、今のモメンタムでは5月中にも突破しそうなので、しばらくお預けになる可能性が高くなりました。

今後の石油業界全体を鑑みて、50ドル以上で買い増すことはリスクが高すぎると思うからです。


今回、この下落相場での買い出動で管理人のエクソン・モービルは合計75株、平均取得価格は58.544ドル、含み損益は-905.55ドルでした。


つまり約50万円ほど突っ込んで、10万円マイナスだけど、今後の配当でどれくらい戻ってくるのか、それはいつまで続くのかを見極める必要があるということです。


もちろん、復活を期待してはいるんですけどね・・・。





各銘柄の紹介記事はこちらからどうぞ。


【PSX] フィリップス66の紹介記事です。



【OKE】ワンオークの紹介記事です。減配せずにホントに良かった・・・!



【ENB】エンブリッジの紹介記事です。ここの高配当も魅力ですよね。



【CVX】シェブロンの紹介記事です。今後エクソン・モービル難民が移行するかも。




【OXY】オクシデンタル・ペトロリアムはやはり減配…でしたね。




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