こんにちわ。

アイアン・マウンテンが2020年の1Qの決算発表をしました。

さらっと中身を見ていきたいと思います。


2020年1Qの決算内容

2020年第1四半期のアイアン・マウンテンの発表は、ざっと以下の通りでした。

  • 純売上高は10億6800万ドル
    (2019年の10億5300万ドルから比較して1.4%増)


  • 純利益6500万ドル
    (2019年3000万ドルから比較して113.1%増)


  • 調整後1株当たり利益(EPS)は0.27ドル
    (2019年の0.17から比較して58.8%増)


  • 営業利益は1億3700万ドルで
    (2019年の1億5600万ドルから比較して13.3%減)

データセンター、ビジネスコアとなっているストレージビジネスの需要増となり、3.23%となる成長でした。

irm-q1

営業利益が大きくマイナスとなっている点が、何とも悩ましい結果でした。


前回からの推移について

【IRM】アイアン・マウンテン
irm-chart
下落後の26ドルの上値が重く、回復に手間取っている感があります。


決算自体の内容は悪くないため、株価もやや上昇の反応があるように見受けられますが、力強い成長が見当たらず、伸び悩んでいる印象です。

長期的に見えてもピークであった2018年から、全体的に下落傾向にあります。


各セグメント比率を見ていきたいと思います。

  • ストレージ

    6億8400万ドルとなり前年比3.1%増となりました。


  • サービス

    3億8500万ドルとなり前年比1.5%減となりました。


  • AFFO

    2億3100万ドルで、前年比19%増となりました。


同社の場合、データセンターレンタルの不動産業がメインであるため調整FFOが、しっかり数字を伸ばしているため、ビジネス自体は堅調であると見て良いかと考えています。

懸念なのは、売り上げの増加に反比例してサービスが年々利益減少の一途を辿っているところですね。

またデータセンターへの投資支出は年々増加を辿っており、キャッシュフローの数字の割に負債比率は比較的高めであるにも要注意です。

まとめ

ご存じない方も多いと思いますが、ニッチ市場であるため、急成長の望める企業ではありません。

また売上高も低く、不人気銘柄であることから、株価を意識せずに再配当だけを繰り返すだけの投資対象として捉えています。


キャッシュフローと高配当という点においてのみ、選定している銘柄であるため、積極的に推奨できる銘柄でもないと認識しており、ほっそりと運用を続けています。

しかし、今回のコロナショックによる影響は、同社にとって長期的に見た場合、不利となる可能性が高いです。

その理由として資料のデジタルアーカイブ化が急速に進むことが予想されること、内部留保確保のために物理資産の維持、保管費用のランニングを見直す企業が多く出てくること可能性があることです。


2019年の落ち込みもあったため、今回の決算自体は、良好に見えますが、ホールドを継続しつつ様子見を続けたいと思います。



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