こんにちわ。

業界まとめ記事3弾は、過去に調べた半導体企業のデータを基に比較してみました。

今回のエントリーは、インテル、ブロードコム、テキサス・インスツルメンツ、タイワン・セミコンダクター、アプライド・マテリアルズ、クアルコムの6社です。


エヌビディア、マイクロン、AMDといった半導体もありますが、基本的には配当ありの企業のみをターゲットにしているため、除外していますのでご了承ください。







半導体企業

現在の主流となっている半導体企業の多くは、情報技術セクター向けのハードウェアに特化したものが中心になっていると思います。


一般的にクラウド、ソフトウェアといった比較的、費用の少なく利益率の高い企業は景気回復前半に強く、一般企業の投資に対する需要が高まった後を追うように、半導体の景気が拡大すると言われています。


つまり好景気の中盤から後半にかけて、一気に伸びていくというイメージですね。


コロナショックにおいて、在宅勤務を継続するためにマイクロソフトのOffice365やTeamsに加入している企業が多い現時点は、まさに景気回復に至るまでの準備期間、設備投資時期のサイクルということです。


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その逆の特性として、設備投資が莫大であるために景気が後退すると一気に収束し、騰落率も鋭さを増します

景気の良い時の株価の伸び、増配率は大盤振る舞いなだけに不景気時が長引くと深刻な被害にもなりかねない諸刃の剣のような属性です。

あまり大きくポジションを取りすぎるセクターではないと思います。


前置きが長くなりましたが、さっそく各社データを見ていってみましょう。

まずは2016年以降の各社のチャートです。

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今回から、S&P 500の値を1/60にした推移を●ポイントで起こしてみました。

さしずめS&P 8.3くらいに考えてください。


いずれの株価も極端に下落した傾向がなく、S&P 500をアウトパフォームしており非常に優秀です。

これも冒頭の台本通り、2016年以降の優秀な半導体企業の成果は、好景気の後半の症状を表していたということの裏付けになります。


2016年から2020年5月末時点の株価の結果では、以下のようになりました。

  • インテル 1.975倍
  • ブロードコム 2.03倍
  • テキサス・インスツルメンツ 2.14倍
  • クアルコム 1.65倍
  • アプライド・マテリアルズ 3.09倍
  • タイワン・セミコンダクダ 2.39倍

コアルコムは、アップルのサプライヤーを外されていた期間が結果に響いたように思えます。

和解となった2019年4月以降は急激に、株価を取り戻したのも記憶に新しいです。


なお、ボラティリティは通常セクターに比べてかなり高めである点にも、ご注意ください。





配当について

各銘柄の増配率は下記の通りです。

銘柄配当増配率
INTC105.81%
AVGO162.8%
QCOM106.6%
TXN124.2%
AMAT126.25%
TSM118.34%


ブロードコム、テキサス、タイワンセミが平均2桁増配となっています。

アプライドは、0.1から0.2への増配が2倍に相当したため、平均化された数字が大きくなっていますが、実際には想定より低い数値となるはずです。


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増配の成長を見たところ、ブロードコムが他社を圧倒している中、テキサスも順調に推移していますね。


実は半導体企業の連続増配年数は、さほど長くありません。

  • テキサス・インスツルメンツ 15年

  • ブロードコム 9年

  • インテル  5年

  • タイワン・セミコンダクター 5年(過去減配あり)

  • アプライド・マテリアルズ 2年

  • クアルコム 1年

見ての通り、配当貴族すら1社もありません。

設備投資の大きさから潤沢な配当を回すには、それなりの純利益の高さと、キャッシュフローが求められる所以ですね。

この環境は公共事業セクターと似た条件ですが、半導体企業の場合は技術の進歩が圧倒的に早く、技術をトップリードしていないと一気に斜陽産業に追い込まれる可能性も高いため、リスクも非常に高いということになります。





成長性

こちらも、いつもの数字における本業で稼ぐ力だけを比較してみます。

銘柄粗利益営業利益純利益
INTC30.00%32.90%59.50%
AVGO11.90%15.20%55.60%
TXN34.70%41.60%64.50%
AMAT22.80%26.00%43.70%
TSM34.50%37.60%48.50%
QCOM21.30%36.60%56.60%

各社ともにここ数年の情報技術セクターの上昇を、下支えしていた企業だけあって高収益体制です。

一社たりとも落第点がないという惚れ惚れする結果です。

続いてEPSの結果です。

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半導体企業のEPSの結果には3パターンあり、めちゃくちゃ良い、それなり、めちゃくちゃ悪いの3つです。

これだけ毎年の結果が大振れするのは、決算書を見るのもハラハラしますね。

安定性が高く緩やかに上昇に向かっている、インテル、テキサス、タイワンの3社が光りますね。


クアルコム、アプライドはやや減少傾向にあります。


続いては営業キャッシュフローです。

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こちらもブロードコムが圧倒的ですね。

クアルコム、インテルもそれに続く形となっています。






まとめ

安定化が難しい業態であり、ある意味ギャンブル要素を含むセクターでもあるかと思います。

負債比率も高い属性を持つため、有利子負債および返済余力を見誤らなければ十分投資リスクに見合う高成長のリターンを得られると思います。


少なくとも今回紹介した6社の中には、危険度の高いものはないとは思います。



今回の比較を見たところ、ブロードコムは株価の相応に見合う高い成長を今後も期待できそうです。

株価の上昇もさることながら、配当増配にもかなり注力しており、トータルリターンも他社を圧倒している結果となりました。

ただし、高価であるため上級者向け、かつロットを多く持てないことが最大のデメリットですね。



安定したパフォーマンスであったのは、テキサスインスツルメンツ、インテルの2社でした。

テキサスインスツルメンツは、連続増配歴も最多であり、増配も2桁をキープしている優良銘柄です。

株価は100ドル超ですが、比較的買いやすい部類に入るかと思います。

株価もS&P500をアウトパフォームしていたため、今後も同様の成長が望めるのであれば、今のうちに徐々に買いためていけば数年後には、大きなトータルリターンを得ることができそうですね。


インテル、クアルコムも申し分ない成長を見せているものの、配当、増配にやや弱気な点が気になります。


ランキングの中では低位株に属するアプライドマテリアルズ、タイワン・セミコンダクターともにやや全体パフォーマンスの力強さは欠けるものの、内容は決して悪くありません。


タイワン・セミコンダクターに限っては、過去減配しているものの、その後の増配は順調に2桁増配を実施しており、政治的な面からも米国からの大きい支援が期待できそうであることから、急速に株価が上がっていく可能性もあり得るでしょう。


半導体業界における栄枯盛衰を考慮すると、ブロードコムもいつ失速・急落してもおかしくないですし、次世代の投資先と考えておく手もアリとは思います。



いかがでしたでしょうか。

管理人も資産の5%程度をこのセクターに投資しています。


皆さんの参考になれば幸いです。



【AVGO】ブロードコムの紹介記事です。



【TXN】テキサスインスツルメンツの紹介記事です。



【QCOM】クアルコムの紹介記事です。



【INTC】インテルの紹介記事です。




【AMAT】アプライドマテリアルズの紹介記事です。



【TSM】タイワン・セミコンダクターの紹介記事です。





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