こんにちわ。
久しぶりに資本財セクター、軍需産業銘柄の紹介記事です。
今回、レイセオン・テクノロジーズという企業を調べてみました。
航空、防衛、宇宙産業を手掛ける巨大軍需企業の1つであり、1922年に設立されました。
同業他社には、ロッキード・マーティン、ゼネラル・ダイナミクス、ノースロップ・グラマンなどがあります。
ゆえに、いずれの企業もメインの売上は米国政府の軍事予算となっています。
ちなみにレイセオンという社名は、「神々の光線」という意味があるそうですよ。
世界最大のミサイルメーカーであることから、光線ってそういう意味か、と安易な想像もできますが、実は現在の電子レンジに利用されている元となった、マグネトロン技術を開発した企業でもあります。
ダウ工業株30種、およびS&P100の構成銘柄の1つです。
パトリオットミサイル、トマホークなどでも有名。
2020年4月に、コングロマリット企業であったユナイテッド・テクノロジーズを買収し、現在のレイセオン・テクノロジーズとなりました。
この際、エレベータのオーチス、空調事業のキヤリアは、スピンアウトしています。
S&P格付けはA-、連続配当は1年です。(合併以前は26年)
PERは14.39とそれなりながらも、直近のベータ値は1.43とかなり高め。
コロナショック期によるダメージは、ピーク時の90ドルから約半分の45ドル(50%超)となる大打撃となりました。
合併後に26年の連続増配を捨てて、減配を実施しています。
年間配当は1.90ドルで配当は2.69%と、以前ほどの高配当銘柄からも撤退したといったところですね。
そのせいか配当性向は56.65%と、余裕のある数字となっています。
過去レイセオン社時代の平均の増配率は7.39%と十分な数字ですが、年度によって非常に並のある増配でした。
過去の株価、配当履歴から見ると、利回りは年々減少の傾向にあります。
今後もレイセオン時と同じく、高利回りに戻れるかはかなり微妙と言わざるを得なさそうです。
成長性
それでは、いつものやつですね。
正直に、直近のパフォーマンスはガタガタです。
中でも、気になるのがROE(自己資本比率)がみるみる下がっていることですね。
つまりは事業サイクルを効率的に回せておらず、収益性が低下していることを意味します。
EPSも停滞気味で、ROA(総資産利益率)も同様に減少と、かなり厳しい状況にあります。
営業CFに比較して、フリーCF、純利益等の比率は決して悪くありません。
ただし、2016年以降から不安定化し始めています。
売上高の上昇に対して、利益率は横ばいの状態が続いています。
最終的な純利益も10%を大きく下回り始め、収益体制に翳りが出始めています。
営業CFが伸びている点は評価できるものの、マージンは着実に減少している点がマイナス評価です。
自社株買いは、各年の増減と波があり、少なくとも定期的な減少には至っていません。
財務状況においては、流動比率も高く直近の懸念は薄いものの、じりじりと後退している様子が窺え、合併後においても低空飛行が続く気配となっています。
同様に増配においても、高いYOCは期待できない可能性も高いと言えそうです。
こちらの比較でも、アンダーながら追随しているように見えますが、徐々に乖離率は大きく離され始めています。
それなりの人気銘柄であるために、株価は上昇の気配を辿っていますが、個人的にはやや内容に伴っていない気がしています。
予期しないトラブルにて、急速に株価暴落とならないことを祈りたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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【LMT】ロッキード・マーティンの紹介記事です。
【GD】ゼネラル・ダイナミクスの紹介記事です。
久しぶりに資本財セクター、軍需産業銘柄の紹介記事です。
今回、レイセオン・テクノロジーズという企業を調べてみました。
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)
航空、防衛、宇宙産業を手掛ける巨大軍需企業の1つであり、1922年に設立されました。
同業他社には、ロッキード・マーティン、ゼネラル・ダイナミクス、ノースロップ・グラマンなどがあります。
ゆえに、いずれの企業もメインの売上は米国政府の軍事予算となっています。
ちなみにレイセオンという社名は、「神々の光線」という意味があるそうですよ。
世界最大のミサイルメーカーであることから、光線ってそういう意味か、と安易な想像もできますが、実は現在の電子レンジに利用されている元となった、マグネトロン技術を開発した企業でもあります。
ダウ工業株30種、およびS&P100の構成銘柄の1つです。
パトリオットミサイル、トマホークなどでも有名。
2020年4月に、コングロマリット企業であったユナイテッド・テクノロジーズを買収し、現在のレイセオン・テクノロジーズとなりました。
この際、エレベータのオーチス、空調事業のキヤリアは、スピンアウトしています。
S&P格付けはA-、連続配当は1年です。(合併以前は26年)
PERは14.39とそれなりながらも、直近のベータ値は1.43とかなり高め。
コロナショック期によるダメージは、ピーク時の90ドルから約半分の45ドル(50%超)となる大打撃となりました。
配当について
配当を見てみましょう。合併後に26年の連続増配を捨てて、減配を実施しています。
年間配当は1.90ドルで配当は2.69%と、以前ほどの高配当銘柄からも撤退したといったところですね。
そのせいか配当性向は56.65%と、余裕のある数字となっています。
過去レイセオン社時代の平均の増配率は7.39%と十分な数字ですが、年度によって非常に並のある増配でした。
過去の株価、配当履歴から見ると、利回りは年々減少の傾向にあります。
今後もレイセオン時と同じく、高利回りに戻れるかはかなり微妙と言わざるを得なさそうです。
成長性
それでは、いつものやつですね。正直に、直近のパフォーマンスはガタガタです。
中でも、気になるのがROE(自己資本比率)がみるみる下がっていることですね。
つまりは事業サイクルを効率的に回せておらず、収益性が低下していることを意味します。
EPSも停滞気味で、ROA(総資産利益率)も同様に減少と、かなり厳しい状況にあります。
営業CFに比較して、フリーCF、純利益等の比率は決して悪くありません。
ただし、2016年以降から不安定化し始めています。
売上高の上昇に対して、利益率は横ばいの状態が続いています。
最終的な純利益も10%を大きく下回り始め、収益体制に翳りが出始めています。
営業CFが伸びている点は評価できるものの、マージンは着実に減少している点がマイナス評価です。
自社株買いは、各年の増減と波があり、少なくとも定期的な減少には至っていません。
まとめ
全体的に弱気な数字が並ぶ結果となりました。財務状況においては、流動比率も高く直近の懸念は薄いものの、じりじりと後退している様子が窺え、合併後においても低空飛行が続く気配となっています。
同様に増配においても、高いYOCは期待できない可能性も高いと言えそうです。
こちらの比較でも、アンダーながら追随しているように見えますが、徐々に乖離率は大きく離され始めています。
それなりの人気銘柄であるために、株価は上昇の気配を辿っていますが、個人的にはやや内容に伴っていない気がしています。
予期しないトラブルにて、急速に株価暴落とならないことを祈りたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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