こんにちわ。

クラウン・キャッスル・インターナショナルの紹介記事です。

3回連続の、通信インフラREIT企業となりました。

それだけ、この業界に期待しているということですね。






クラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)


設立は1994年、テキサス州ヒューストンに本拠地を置きます。

通信基地局、光ファイバー網、41,300塔を超える無線通信タワーを保有しており、インフラ施設の共有リースを行っている企業です。

AT&Tや、ベライゾンといった米国の大手通信企業が顧客であり、ビル屋上スペース、分散アンテナなどを運用し、通信回線の提供、メンテナンス、NOCといったオペレーションに従事するサービス全般を提供しています。



S&P格付けはBBB-、連続配当は6年です。
cci-chart


ネクステラ・エナジーから光ファイバーを買収、ライタワーを買収したりとアメリカン・タワーと異なり、買収に積極的な企業でもあります。



この銘柄も、高配当ETFでおなじみのSPYDのトップ10に組み込まれた銘柄でしたね。







配当について

配当を見てみましょう。

配当(ドル)
2013年0.0000
2014年0.3500
2015年0.8200
2016年0.8850
2017年0.9500
2018年1.0500
2019年1.1250
2020年1.2000

年間配当は4.80ドルで2.89%
配当性向は221.66%です。


なぜか、この通信REIT企業の配当性向は、こぞって異常な数値を競い合っているかのようですね。


増配率は33.44%と圧倒的な速度で、増配を繰り返しています。

cci-dividend

反比例するかのように、減少しているフリーキャッシュは要注意ですね。





成長性

それでは、いつものやつですね。

測定基準期待値判定評価
ROE(自己資本利益率):20%7.00%
EPS(1株利益):5%45.70%
EPSNextY(来年EPS成長率):5%26.29%
EPSNext5Y(来5年EPS成長率):5%19.38%
EPSPast5Y(過5年EPS成長率):5%14.50%
Current Ratio(流動比率):10.5
Gross Margin(粗利益):30%65.80%
Operating Margin(営業利益):15%26.90%
Profit Margin(純利益):10%12.80%


EPS


EPSは、順調に伸びていることが伺えますね。

直近の5年間で2倍以上に伸びており、今後の成長も期待が高まっています。



cci-eps

加えてROEも株に比例して2018年以降大きく上昇しています。

2020年以降は止む無く、勢いが衰えた結果となりましたが、株価のPERは91.69と過熱状態が続いています。

同セクターの主導銘柄であるアメリカン・タワーのPERでも60程度ですので、価格的にも買いやすい2番手の銘柄として高い人気となっているようですね。


やはり、通信インフラREITのセクターは、まだまだ根強い人気があると言えそうですね。


営業利益



cci-cf

営業利益の上昇は目覚しいものがあり、高収益体制は問題なさそうですが、2019年以降はやや成長が高止まりした様子も伺えます。


やはり5Gがリリースされたことが、1つのゴールであったように思えます。


それにも関わらず、依然として株価は上昇しているという過熱ぶりです。


負債率



cci-debt

営業マージンは微増ながらも、負債比率は如実に肥大化しており逆転現象の始まりにも見えます。


キャッシュフロー



cci-bs


同セクターの他銘柄同様、設備投資には多額の費用が掛かることから、全体のキャッシュフローは思うほど成長していない様子。


自社株買い




cci-stocks


基本的に自社株買いはありません。


流動比率も0.5はアメリカン・タワーと同じで、決して高い数字ではありません。






まとめ

2019年の5Gリリース直後は、やや落ち着いた感のある内容でしたが、念のため直近の決算を見てみます。


cci-q1

先の営業利益率のグラフで見てのとおり、2019年以降はやや減速気味で、2019年4Q、2020年1Qともにアナリスト予測を大きく下回る結果となっています。


そして、S&P500との比較はこのようになりました。

S&P500との比較



cci-vs-sp500


永らく拮抗していたものの、上振れしたのは2019年以降、つまりまだ最近ということすね。

しかし、数字の成長率で見たところ2019年以降は逆に成長は鈍化し、予測を下回ったにもかかわらず、株価は140ドルからさらに強い反発となりました。


実際のファンダメンタルズとやや乖離があり、現在の人気はちょっと買われすぎなのかな、という気がしますが、まだその勢いは衰えそうにありません。




個人的な所感として、2019年に訪れたエネルギー銘柄のESG投資熱が、ここに持っていかれた感がしています。


まだ、図りかねない需要ではありますが、上記の仮説が正しいとなると、グロース株として、通信、不動産REIT銘柄の1つは、持っておいても良さそうな気がしますね。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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