こんにちわ。


面白いチョイスのファンドを多く持つグローバルX社の、EBIZというETFをご紹介します。


これでグローバルX社のETF紹介記事は、3つ目となりました。







Global X E-Commerce ETF


米国で2008年に設立されたグローバルX社によって運営されているファンドの1つです。


概要としては、Eコマースの運営、ソフトウェア、サービスや商品などオンラインで提供している企業、またはその関連需要の拡大から利益を得る可能性が高い企業へ投資する商品となっています。


純資産額は8950万ドルとまだ、小ぶりながらもPERは2019年の34.97、2020年は45.85と徐々に人気とともに資産額を増加している注目のファンドです。


ファンドの設立は2018年7月で、チャートは下記の通りとなっています。

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チャートを見ての通り、設立直後のパフォーマンスに芳しい動きはありませんでしたが、大きく反応したのはコロナショック直後となります。



過去のパフォーマンスは、どうだったかというと、

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Amazonを筆頭に大きく飛躍してきただけに、過去のパフォーマンスは素晴らしいものがある反面、ここ直近では、ひと段落したのかな、という印象があります。


経費率は0.5%、分配の頻度は年2回(6月末、12月末)で直近では0.034022ドルとなっています。


今後を期待できるETFであるとはいえ、インカムゲインをメインとして構築していくにはちょっと厳しいのかも知れません。


グローバルX社のETFは、若干配当が薄いというのが玉に瑕なのですが、いずれもニッチなマーケットで独創性があるのが強みですね。


構成銘柄を調べるだけでも、初めて見る企業も多く勉強になります。


というわけで、早速構成銘柄を確認していきましょう。





構成銘柄

では、実際の構成TOP10を見ていきたいと思います。


なお、このTOP10銘柄で全体の43.63%を占めており、今回初登場となる銘柄も多くあるため、それなりに勉強になる内容となっていますよ。



【W】ウェイフェア 5.50%
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同社も2月に550人ほどリストラを実施したばかりでしたが、その後から急成長しました。


一時期は350ドルにタッチする勢いでしたが、先週末から大幅な下落を記録しています。


もとよりファンダメンタルに脆弱な点も多く見受けられた企業なだけに、一気に滑り落ちる可能性もあります。



【JD】JDドットコム 4.50%
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中国企業でアリババグループに次いで、中国内での大規模なEコマースサイトを運営する大手企業。


成長規模を見計らってこのポジション、ということなんだと思います。


アリババとともに8月中盤から、ボックスをブレイクし始めており、新高値に期待できそうです。



【MELI】メリカドリブレ 4.38%
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【ONLN】オンラインETFや、【ARKW】アークウェブETFでも採用されていた、メリカドリブレ。


実は、数少ないアルゼンチン企業であり、南米最大のEC企業に成長しています。


チャートを見ての通りコロナショック以降、ダブルバガー(株価2倍)を記録する内容となっており、今後の南米市場における第四次産業革命の波は確実にあると考えられます。



【OCDO】オカド・グループ 4.38%
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私も存じておりません弟子が、英国最大のネットスーパーなんだそうです。


WEB、もしくは会員アプリで食料品や、消耗品、衣料品などの配送サービスも手掛け、元ゴールドマン・サックスのトレーダーであったティム・スタイナー氏をCEOを元に、非常にテクノロジー主体のサービスを打ち出すことに成功している企業です。


その成長率は、目を見張るものがありますね。


【ETSY】エッツィ 4.36%
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紹介するのは2回目のエッツィ、個人の創作品、オリジナルのクラフト品などをマーケット化し、運営しており最大の市場規模を誇る企業です。


ニッチな市場ではあるものの、このマーケットではAmazonを抑えての単独首位を誇るCtoC市場を作り出すことに成功しています。


管理人も保有している【ONLN】オンラインETFでも採用されていました。


【CSGP】コスター・グループ 4.26%
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商業用不動産のデーターベースを持ち、商業利用、関連事業への情報、分析情報を提供している企業です。


不動産は、壊滅的な被害となっており株価も停滞していましたが、7月末からの回復見込みを見計らいつつ、一気に700ドルの株価から800ドルまでブレイクしました。


ここ最近の株価の上昇を見ると、不動産関連もようやく復活する見込みが立ちそうですね。



【BABA】アリババグループ 4.10%
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ご存じ、中国最大のECサイトであるアリババが、7位にランクイン。


トランプ氏によって、アリババも規制対象と指名された日には下落していましたが、その後はちゃんと盛り返しており、依然として成長率は期待できそうな銘柄です。



【WSM】ウィリアムズ・ソノマ 4.08%
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米国におけるキッチン用品の老舗企業であるウィリアムズ・ソノマがランクイン。


非常に歴史ある著名なブランド企業なだけに、オンラインのイメージがなかったのですが、株価を見ての通り、着実に売り上げを拡大しつつあるようですね。


連続増配14年、配当2.11%、直近5年の増配率7.54%と、隠れ優良銘柄の1つでもあります。



【GDDY】ゴーダディ 4.05%
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インターネットドメイン名のレジストラ、レンタルサーバサービスを展開する企業です。


簡単に言えば、お名前.com、ムームードメインなどのサービスと同じです。


底硬いビジネスである一方、急激に成長したり、成長予測が高いといえる企業ではないかな、という気がします。


若干、なぜ10位以内に入っているのか、見えない企業でした。


【AMZN】Amazon 4.02%
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最後にはAmazonがランクイン。


やはりEコマース関連銘柄での指標となる銘柄で、ここを外すことはあり得ないと言えます。


10位とは言え、4%の保有率があり、しっかり恩恵を得ることはできると考えられます。


このETFの特徴として1位から10位にかけて、比率差分が少なく、非常にバランス良く配置していると言えるでしょう。





まとめ

いかがでしたでしょうか。


Eコマースの中でも、Amazonやアリババグループのようにすでに巨大化している企業をメインターゲットとせずに、今後の成長を期待して中堅銘柄を中心に投資しているといった点が、他社ETFなんかと最も異なる部分かと思います。


そのため、出来高が期待できずに株価の伸び率としては、やや物足りないと思えることもありますが、コンスタントに連騰を続けている良バランスのETFであるように思えます。


価格的には、SPYDと同じく30ドルアンダーで買えることもあり、手を出しやすいこともありがたい上に、Amazon、コスター・グループ、ウェイフェア、メリカドリブレ、ショッピファイ、ブッキング・ホールディングスといったなかなか手が出せない高額な銘柄が入っている点もポイント高いですね。



いつもの通り、文末に10位以下のリストを掲載しておりますので、気になる方はご参考にどうぞ。


当然ながら、それなりにリスクはありますので、あくまで投資は自己判断でお願いします。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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以下、10位以下の構成銘柄です。

ご参考までにどうぞ。


ティッカー銘柄名保有率
SHOPSHOPIFY INC - CLASS A3.985
NTESNETEASE INC-ADR3.812
EXPEEXPEDIA GROUP INC3.689
PDDPINDUODUO INC-ADR3.661
BKNGBOOKING HOLDINGS INC3.629
TCOMTRIP.COM GROUP LTD-ADR3.572
WUBA58.COM INC-ADR3.532
EBAYEBAY INC3.511
4755 JPRAKUTEN INC3.337
VIPSVIPSHOP HOLDINGS2.778
ASC LNASOS PLC2.42
STMPSTAMPS.COM INC2.334
OSTKOVERSTOCK.COM INC2.211
QRTEAQURATE RETAIL-A2.137
LPSNLIVEPERSON INC1.998
TREELENDINGTREE INC1.246
TRIPTRIPADVISOR INC1.212
BZUNBAOZUN INC-SPN ADR1.137
YELPYELP INC0.844
EHTHEHEALTH INC0.804
RKET GRROCKET INTERNET SE0.795
LXLEXINFINTECH-ADR0.519
SSTKSHUTTERSTOCK INC0.5
ANGIANGI HOMESERVICES INC- A0.487
GRPNGROUPON INC0.469
PETSPETMED EXPRESS INC0.378
LELANDS' END INC0.377
JMIAJUMIA TECHNOLOGIES AG-ADR0.329
042000 KSCAFE24 CORP0.314
UXINUXIN LTD - ADR0.184
CASH0.145
OSTKOOSTK 1.0204 PERP0.028




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