こんにちわ。


インテルが2020年の3Qの決算発表をしました。


さらっと中身を見ていきたいと思います。






2020年3Qの決算内容

2020年第3四半期の、インテルの発表は、ざっと以下の通りでした。


  • 純売上高は183億3300万ドル
    (2019年の191億9000万ドルから比較して4.48%減)


  • 純利益42億7600万ドル
    (2019年59億9000万ドルから比較して28.61%減)


  • 2020年の第1四半期の調整後1株当たり利益(EPS)は1.11ドル
    (2019年の1.42から比較して21.83%減)


  • 営業利益は50億3400万ドルで
    (2019年の65億5100万ドルから比較して23.15%減)


前年同期の比較の結果、すべてマイナスとなるガッカリ決算内容でした。


売上、EPSともに予測は上回ったものの、全体的な数字は昨対比での大きな減少となっています。


グラフにすると、下記の通りとなりました。


intc-3q


営業利益ともに2桁減、営業マージンは26.5%から24.5%まで減少しており、まさにいとこなしの決算でした。






前回からの推移について

【INTC】インテル
intc-chart


前回の7月の決算で、一気に10ドル近く下げて50ドル以下に落ち込んだ同社。


内容として、7nmの生産が遅れていることで、大きく嫌気されてしまう結果となりました。


それから3か月、株価も徐々に回復し55ドルにもタッチしかけていたにもかかわらず、今回の決算でまたもや50ドルを下回る暴落を喫する結果となりました。


これは、だめですねww


ちなみに当日のライバル企業でもあるAMDは+2.54ドル(3.20%)、ザイリンクスは+3.87(3.34%)ととなったことから、多くのホルダーがインテルを見限って他社に乗り換えたことが容易に想像できます。

amd-chart


PS5のCPUにも採用されたAMDのRyzen 2、廉価であるもののRyzenシリーズは、ゲーミングPCにおいても同社のイメージは定着しつつあり、デスクトップPCのシェアは確実に伸びている。



xlnx-chart


上記のように主力チップに関しては、AMDにシェアを奪われつつある今、同社の主力と切り替えているデーターセンター事業がが不調であったこと、が主な理由となっているようです。


同事業における市場予測が62億2000万に対して、59億ドルと不達に終わっており、その他のIoTやメモリ、チップ製品でも軒並み減少となりました。


前述の通り、コンセンサスは達成、ガイダンスともに避難するほどの悪い結果ではありませんでした。



大きく反落した理由の1つとして、売り上げの減収がコロナの影響と発表している点ではないかな、と考えています。


特にデータセンター事業は政府・企業の支出削減が主な原因としていますが、この景況感の条件はどこも一緒なので、さすがにこの理由は通りませんよね。


この辺りがホルダーの怒りに油を注いだような気もします・・・。


もともと期待の大きい企業であるだけに、手厳しい判断が下される結果となりましたね。




まとめ


このままインテルは、時代の寵児の役割を終えて、後退していくレガシー企業となりつつあるのでしょうか。


個人的にもインテルは対応を誤りつつある気がしていますし、CEOのボブ・スワン氏の手腕に対してだいぶ、疑いの目を向けるようになりました。


AMD、XLNX、TSMといった新興の企業に乗り換える投資家が増える理由にも十分納得ができます。



しかし、まだ希望が完全に失われているわけではありません。


同社のキャッシュフローには以前、問題はなく前回の7月決算以降も100億ドルの自社株買いを実施し、株価を戻す努力は怠っていません。


2020年1月には10nmの半導体における出荷量を上回るとみられており、次回の決算まではホールドを続けてみたいな、と考えていますがどうなることやら。




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