こんにちわ。


ピンタレストによる、2020年Q3の決算発表を追っていきたいと思います。


先日のファイバー同様に、意図的に数日経過してからの報告ですね。


こういった小型グロース株は当日の変動が大きく、決算直後の値動きだけで買い/売りの判断がしづらいため、数日経過してからという方針です。


さらっと中身を見ていきたいと思います。






2020年3Qの決算内容

2020年第3四半期のピンタレストの発表は、ざっと以下の通りでした。

  • 純売上高は4億4260万ドル
    (2019年の2億8000ドルからの58.08%増か)


  • 純損失9422万ドルまで減少
    (2019年1億2500万ドルからの24%減少)


  • 2020年の第1四半期の調整後1株当たり利益(EPS)は0.13ドル
    (2019年の-0.23ドルからの大幅増加)


  • 月間アクティブユーザー数は4億4200人
    (2019年からの37%増加)

売上の増加としては、前年比50%と驚異的な成長を見せてくれました。


この辺りは、同業のSNAP同様に期待値通りとなる数字で申し分ない内容だったかと思います。


グラフにすると下記の通りになりました。


pins-q3
営業利益については、数字がなかったので後日修正予定。


Web広告需要が回復が堅調であることから、高い収益を記録することが出来ているようですね。


この辺り、Google、facebookも良い反応でしたので、依然としてSaaS系サービスの広告収入はまだ需要を伸ばせるんじゃないかなと考えています。


前回からの推移について

【PINS】ピンタレスト
pins-chart


発表当日は、全体的に下げ戻しとなりましたが、週明け月曜日よりは出来高は多かったようです。


結果として、当日はあまり動きませんでしたが翌日の時間外に大きく買いが入り、10ドル以上の上げ幅を記録しました。


瞬間的には68.93ドルまで上昇し、一気に新高値を更新することに成功。


今回の決算ではコンセンサスEPSである0.2から、10ポイント以上の差をつけ0.13ドルと、期待値以上の結果であったことも大きくジャンプアップした理由と言えるでしょう。


pins-eps


SNSにおける注視する数字は、一般的な銘柄と異なり、営業利益云々よりMAUやRPUといった数字が重要な意味を持ち、見極めは非常に難しいと考えています。


この辺、アプリ開発者、アナリティクス専門の方には得意な数字かと思います。


管理人も一部、この手のKPI的な運営の数字に携わることもありますが、まだまだこれからが勉強が必要となるため、同銘柄がその試金石になるかなと思い、ここに投資している理由でもあります。


ARPUは15%増となる1.05ドルと上昇、MAUは37%の上昇となっています。


加えていずれも米国内の利用者数より、海外の利用者数の伸び率が米国の2倍以上と順調であることから、グローバルな流行が期待できそうかな、という印象です。


日本国内でのユーザー数も順調に増えており、同様のサービスにおけるマネタイズの部分についても、現時点においてはネット広告が大きい成果を上げつつあるため、大幅に改善できていた点も安心できる内容だったかと思います。


しかし、永続的という観点からは、無料化のみで続けられるサービスかどうかの見極めは非常に肝心化と思います。


もとより、バックグラウンドのAI処理能力が非常に高く、ユーザーのエンゲージメントに直結しているサービスであるため、広告での収益性には向いていますがProユーザーや法人化といった差別化もあって然るべきかな、と個人的には考えており、その戦略性次第でより多くの資金を投入するか否かが分かれ道になりそうな気がしています。


この辺り、分析記事をまだリリースしていませんが、準備はできているため近日中に出そうと思います。






まとめ


しかし、気を付けておきたいのが、コロナ以前が22ドルあたりで推移したいる銘柄でしたのですでに2倍以上に膨れ上がっているという点と、短期間内での株価のジャンプアップはすでに2度目である、という点でしょうか。


つまり3度目が起こるまでには、それなりの調整期間が必要で、ホルダーからしてみればこの後はじっくり停滞してくれるほうが望ましいと考えています。


これ以上、上がりすぎると暴落が速くなる可能性が高まるからですね。


PSRは、まだ若干の余裕があるようにも見えますが、期待値を織り込んでいる点と、ここ数日の市場の不安定さを考慮すると、調整が来る可能性は十分にあり得そうです。


ETSYですら、決算は良かったはずなのに株価はマイナス入りするという、非常に読みづらい状況です。



もう11月にも入り、大統領選挙も控えていますし、11月4日にはペイパル、スクウェア、といった最後の大決算日も控えていることから、買いに動くには慎重に慎重を期して臨むようにしたいものですね。



ちなみに、管理人は決算前に同銘柄を運よく9株ほど仕込むことができましたが、すべてスクウェアの暴落によって含み益を吹き飛ばされる結果となりましたw


なかなか、うまくいかないものですねぇ、トホホ。



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