こんにちわ。


今回はグローバルX社のLITという、ETFの紹介記事となります。


バイデン政権下によりクリーンエネルギー政策が注目される中、ICLN、QCLNと並び高い注目を浴びているエネルギー系ETFというポジションの商品です。







クリーンエネルギー系の投資について


皆さんは、クリーンエネルギー、もしくは再生可能エネルギー関連銘柄をお持ちでしょうか。


個別銘柄だと、エンフェーズ・エナジー、ネクステラ・エナジー、ソーラーエッジ・テクノロジーズといった太陽光発電などの公共事業、発電電気事業者などが有名どころかと思います。


バイデン政権以降期待されているクリーンエネルギー政策が、これらの銘柄への期待を下支えていることは言うまでもありません。


いずれの株価も、それなりに順調に推移しており、正式に政権が発足して以降の株価にも十分期待が持てるため、保有していても大ダメージになる可能性は低く有望であると考えられています。



そして、もう1つこの分野の株価を底上げしている理由がテスラなどの電気自動車関連の躍進が考えられています。


tsla-chart
AAPLですら株式分割後は1か月ほど停滞したにも関わらず、天井知らずの上昇を続けるテスラ。



中国のNIOなども2020年には、株価は5倍にまで上昇しており、その期待値の高さは今後も増えていくと考えられます。





ということで2021年の趨勢を見ると、クリーンエネルギー系の銘柄、ETFをポートフォリオに1つは組み入れておいても良いのではないでしょうか。


ちなみに管理人は、【NEE】ネクステラ・エナジーを保有していましたが、ここ最近の同セクターの注目度を見る限り、もう1つは推しの商品、できればETFが欲しいと考えるに至り、再注目しています。


前述の通りQCLN、ICLNなどのパフォーマンスも非常によく乱立している中、直近で最もパフォーマンスが良いLITを今回調べてみることにしました。


過去のICLNの記事はこちらからどうぞ。


グローバルX リチウム&バッテリーテックETF


さて、前段が永くなってしまいましたが、設定日は2010年7月、つまりもう10年近く存在しているETF商品です。


このETFを通してリチウムイオン電池の生産、販売、利用商品またはそのサイクルに関する銘柄に投資することが可能となります。


今や、PC、スマホ、カメラといったあらゆる電子機器にはリチウムバッテリーが、ほぼ搭載されていますので、その投資効果は十分期待できるでしょう。



早速ですが、過去のリターンは、このような形となっています。


lit-return

見ての通り、過去のリターン状況は決して良くありません。


併せて株価を見てみると、判りやすいかと思います。

lit-chart


実は10年という長い期間においても、ゆっくり右肩下がりのようなチャートでしたが、


2020年に一気に吹き返し、従来までの高値の45ドル周辺を大きく上回り、一気に70ドル近くにまで上昇しています。


つまり、コロナ禍で落ち込んだ際には22ドル近くまで下げたため、約1年間で3倍近いパフォーマンスを発揮したということになります。


もちろん、この背景にはコロナ禍による原油価格の大暴落があり、それに代わる新しいエネルギーが最終目され始めたこと、その中でもテスラという時代を象徴する銘柄が現れたことなどが理由に含まれるわけですが、およそETFらしからぬ卓越したパフォーマンスを築いていることには他なりません。


経費率は0.75%なので決して安いとは言えない内容ですね。


過去の配当は年に2回で1月と7月に実施されており、過去の実績はこのような形となっています。


配当月配当(ドル)
2020年7月0.161
2020年1月0.282
2019年7月0.224
2019年1月0.679
2018年7月1.262
2018年1月0.524
2017年7月0.048
2017年1月0.239
2016年7月0.083
2016年1月0.695
平均0.4197


随時変動していますが、その時期の株価と照らし合わせると凡その配当率は0.67%となっています。


年2回と回数も少なく毎回の配当乖離も高いため、長期で保有し配当目当てのETFとはやや毛色異なると捉えて良く、現時点において注目に値するホットなETFの1つであることは、間違いないでしょう。


構成銘柄


それでは、さっそく構成銘柄を確認していきたいと思います。


2021年1月時点での構成銘柄数は41となっており、2019年時点では30銘柄弱でしたので少しずつ数は増えているようですね。



【ALB】アルベマール 11.71%
alb-chart


電気自動車用バッテリーの最王手であり、リチウム生産の世界トップシェアであるアルベマールが1位にランクイン。


昨年の10月から70%超のパフォーマンスで、ETFの内容、株価的にも納得の内容と言えるかと思います。


【002460】ガンフォンリチウム 6.45%
002460-chart


中国国内におけるリチウム製品全般の製造、研究における先駆者的企業でもある同社。


2019年にはフォルクスワーゲンとの提携を発表し、同社電池の供給を開始するなど、まだまだ伸びしろはありそうです。



【300750】CATL 5.45%
300750-chart


寧徳時代新能源科技と書くそうで、中国国内の電池製造、EV電池メーカー。


中国国内におけるテスラのモデル3でも同社のバッテリーを採用されており、電池製造の分野では中国国内でもトップクラスの生産、出荷量を誇る企業です。



【1211】比亜迪 BYD 5.42%
1211-chart


中国の自動車関連の製造メーカーであり、2017年にはEVの販売台数でも世界一となっていた企業なんだそうです。


2008年にはバフェット銘柄でもあったりと、このころから中国自動車の躍進は始まっていたんですねぇ。



【3000140】EVE Energy 5.37%
eve-chart


恵州億緯金里能 と書くらしいです。


中国乾電池メーカーで、リチウムバッテリーの製造も手掛け、太陽光発電はもちろん、電気自動車の電力ステーションなども製造しています。



【0064000】サムスンSDI 5.16%
smsn-chart


今やあらゆる電子部門のパーツを多く製造するサムスン。


PC、サーバといったSSDやメモリ、液晶ディスプレイや携帯用バッテリーのシェア率は依然として世界トップレベルであり、太陽光発電パネルなど製造分野と多岐に渡る技術を保有する国営企業のような印象ですね。



【TSLA】テスラ 5.11%
tsla-chart


説明は、割愛しますね。



【002812】恩掟捷新材料 4.60%
002812-chart


読めないし、書けないのでそのままコピペしています。


雲南エナジーニューマテリアル、と呼ぶのが正しい層で、紙の包材料、印刷パッケージ、梱包材、液体包装紙、



【SQM】ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ 4.46%
sqm-chart


不思議な企業名なのはチリの企業だからであり、1位ランクのアルベマールと並ぶリチウム生産を行う世界的トップ企業の1つです。


9位にはサムスンと同じく韓国のLG科学などが前回入っていましたが、株価の順調なSQMがランクイン。

リチウム電池の生産に長く携わっており、世界大際のリチウム生産を誇る中国の【002466】天斉リチウムとも経営合意。



【6752】パナソニック 4.43%
pana-chart


こちらも説明不要の企業ですね。


同社のバッテリーは、テスラへ供給されていることもあり、ランクインとなっています。






まとめ


それにしてもグローバルX社は、テーマやバラエティ豊かなETFファンドが多数あり、飽きさせないファンドだなー、と改めて感心させられます。


調べているだけでも、楽しくなりますね。


構成銘柄を振り返ってみると、実に中国企業は5社、つまり半数もランクインしていることになります。


やはりこれだけの企業が揃っていることを考えると、今後も中国自動車関連の勢いは続くのかな、そういう意味ではやはりNIOは安泰かな、と思いなおすことができました。



トヨタを始めとする国産自動車にも頑張ってもらいたいものの、正直水素自動車は世界のムーブメントからは逆行しているような気がしており、ガラパゴスケータイの轍を踏むんじゃないか、と感じてしまいました。(杞憂であることを願いますが)



しかしながら本ETFはリチウムというマテリアルに特化したETFですので、製造、生産する企業がメインであり、資本財寄りの部分、要素も強すぎるために、長期的にどうかなーという懸念がやはり残ってしまいます。



LIT同様に株価を旧下に伸ばしている【QCLN】などはテスラ、NIOといった自動車メーカーが入っている一方で、エンフェーズ・エナジー、プラグパワー、BEPといった再生可能エネルギーにもしっかり注力しているため、長期的にはこちらかなぁ、という印象。

qcln-chart



しかし、現時点における株価の推移をみる限り、どちらも甲乙つけがたいところで、結論としてはLIT、QCLNの両方買っておいて間違いはないのかな、、、と思ってます。




皆さんの参考になれば幸いです。



ぜひこちらのボタン(↓)をポチリお願いします。ぺこり。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


Betmob|投資家ブログまとめメディア