こんにちわ。


約一週間遅れとなりますが、ホームデポが2020年Q4の決算発表をしました。


自己の振り返りもかねて、早速、中身を見ていきたいと思います。







2020年4Qの決算内容

2020年第3四半期の、ホームデポの発表は、ざっと以下の通りでした。

  • 純売上高は322億6100万ドル
    (2019年の257億8200万ドルから比較して25.12%増)


  • 純利益28億5700万ドル
    (2019年24億8100万ドルから比較して15.15%増)


  • 2020年の調整後1株当たり利益(EPS)は2.65ドル
    (2019年の2.28から比較して16.22%増)


  • 営業利益は40億8300万ドルで
    (2019年の34億300万ドルから比較して19.98%増)


いずれも2桁増となる良決算だったかと思いますが、数字の推移だけ見ると


前回の3Qより、少しだけ失速している印象となりました。



グラフにすると、下記の通りとなりました。
hd-q4




コロナショックによる一時給付金の払い出しで、引きこもり需要という一時的な


買い物ブームに後押しされ一気に株価を伸ばした同社ですが、徐々にその力強さが失われつつあるように見えます。





前回からの推移について

【HD】ホームデポ
hd-chart


先日の大型下落もあった結果として、前Qを大きく下回る250ドル付近まで下げています。


とはいえ、この状況はホームデポのみに限らず、小売り全般同様の推移となっているため、


深刻な状況とは言い切れないかなと考えています。


【WMT】ウォルマート
wmt-chart



【DG】ダラー・ゼネラル
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【LOW】ロウズ
low-chart


軒並み似たようなチャートとなっており、この3~4Qにかけての株価はいずれも


ヨコヨコの展開が続いており、コカ・コーラ、ペプシといった飲料はもちろんのこと


P&Gやクロロックス、キンバリーやチャーチドワイトのような非常に保守的な銘柄でさえ、


20%近くの下落を挟んでいるため、已むをえない状況なのかなと思います。



グロースが反落する中、オールドエコノミーがディフェンシブ力も発揮できない相場ですので、


心情的に手放してしまいたい気持ちが強まってしまいますが、グッと我慢の子を貫くしかありません。



ただ、万一乗り換えるとするのであれば、やはりリオープニングを意識した


エスティ・ローダーなどの優良決算銘柄や、小売りの中でも唯一ネット化を推し進め成功している


ターゲットなども十分狙える銘柄なのかなと考えています。


【TGT】ターゲット
tgt-chart


さらにターゲットは店舗の中に、アップルストアを併設することも計画しているそうで、


株価200ドルの新高値から、もう一段階あがる可能性を十分秘めていると考えています。








まとめ

結果として、EPSは予測値を辛うじて上回る内容で、いつもの強気なホームデポから一転、


という印象に収まってしまい、まだしばらくは軟調相場が続くことが予想されます。


hd-eps



しかし、ホームデポを保有する第2の理由として、配当、特に増配の強さがあるわけです。


2021年は、従来の1.5ドルから1.65ドルへと10%の増配を決定しました。



8年連続で2桁増となる増配は、トップクラスの増配力であり、配当率は2.4%、


配当比率も52%台と落ち着いている点も、同社の安定感を物語っていると感じます。



もしかしたら、次の1Qまではこのまま低迷が続くことも予想される小売りセクターですが、


決算内容自体には大きな問題もなく、引き続き同社のホールドを貫きたいと思います。



とはいっても、なかなか買い増すタイミングが見つからないのも事実で、


しばらくは配当を貰うだけの塩漬け銘柄という状況になりそうですね。



皆さんの参考になれば、幸いです。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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以下の本からでも、同社の企業文化が良くわかると思います。


ホルダー必携の本とも言えますね。







資本主義は最高!グローバル企業ホーム・デポ設立で夢をつかんだ男
ケン・ランゴーン
パンローリング株式会社
2019-04-15